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タイ、ドローン飛行規制を緩和 2026年6月26日から大部分の地域で飛行可能、国境7県の一部は制限継続

2026年6月30日 配信

タイ国政府観光庁(TAT)は2026年6月29日、タイ国内における観光客向けのドローン飛行規則を更新しました。タイ民間航空局(CAAT)が発表した告示第16号により、2026年6月26日からタイ国内の大部分の地域でドローンの飛行が可能となっています。一方、タイ・カンボジア国境情勢を受け、東部および東北部の7県にある一部の郡では、引き続き飛行が制限されています。

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告示第16号は、2026年6月26日から別途通知があるまで適用されます。CAATは治安当局と継続的に状況を評価し、これまで実施していた特別なドローン規制をさらに緩和しました。

ただし、規制対象外の地域であっても、ドローンを自由に飛ばせるわけではありません。操縦者と機体の登録、保険への加入、飛行ごとの事前承認など、タイの法律に基づく手続きを完了する必要があります。

ドローン飛行が制限される7県の対象地域

以下の郡では、観光や娯楽を目的としたドローン飛行は原則として認められていません。

ウボンラチャタニ県

・ケーマラート郡
・ナータン郡
・ポーサイ郡
・シームアンマイ郡
・コーンチアム郡
・シリントーン郡
・ブンタリック郡
・ナーチャルワイ郡
・ナムユーン郡

シーサケート県

・プーシン郡
・クンハーン郡
・カンタララック郡

スリン県

・パノムドンラック郡
・カープチューン郡
・サンカ郡
・ブアチェート郡

ブリラム県

・ラハーンサーイ郡
・バーンクルワット郡

サケーオ県

・クローンハート郡
・アランヤプラテート郡
・コークスーン郡
・タープラヤー郡

チャンタブリ県

・ムアンチャンタブリ郡
・ソイダーオ郡
・ポーンナムローン郡

トラート県

・ムアントラート郡
・クローンヤイ郡
・ボーライ郡

これらの地域では、農業、防災、災害救援、人命や財産への被害を防ぐための緊急活動、政府機関による法執行など、限定された目的についてCAATが個別に飛行を認める場合があります。

許可を受ける場合も、土地や施設の所有者、地方当局、管轄機関などの承認を得たうえで、CAATが定める条件を守らなければなりません。

観光客も飛行前の登録と承認が必要

タイ国内でドローンを飛行させる場合、観光客を含むすべての操縦者は、飛行前に必要な登録や承認を完了する必要があります。

主な手続きは以下の通りです。

・タイ国家放送通信委員会(NBTC)への機体所有者および無線周波数の登録
・タイ民間航空局(CAAT)への機体登録
・CAATへの操縦者登録
・ドローン操縦者証明書の取得
・第三者賠償責任保険への加入
・飛行ごとの事前申請
・飛行許可後の警察反ドローンセンターへの通知

NBTCとCAATのどちらか一方だけに登録しても不十分です。タイで合法的にドローンを飛行させるには、原則として両機関への登録が必要となります。

NBTCへの登録は、以下のオンラインシステムで行います。

https://anyregis.nbtc.go.th

CAATへの機体登録、操縦者登録、試験、飛行申請などは「UAS Portal」で行います。

https://uasportal.caat.or.th

飛行予定日の3日前までに申請

ドローンを飛行させる場合、飛行する地域、日付、時間、目的などの詳細を、少なくとも飛行予定日の3日前までにUAS Portalを通じてCAATへ提出する必要があります。

CAATから飛行承認を受けた後は、飛行前にバンコク首都圏警察本部の反ドローンセンターへ電子メールで通知します。

反ドローンセンター
メール:antidrone.police@gmail.com

飛行時には、CAATの承認書に記載された条件だけでなく、空港周辺、国立公園、地方自治体、観光施設、寺院、遺跡などが独自に定める規則も確認する必要があります。

すべてのドローンがNBTC登録の対象

ドローンをタイへ持ち込むこと自体は可能ですが、登録手続きが完了するまで飛行させることはできません。

重量や使用目的にかかわらず、すべてのドローンはNBTCへの登録が必要です。

さらに、以下のドローンはCAATへの登録も必要となります。

・カメラや録画装置を搭載したドローン
・重量が2キログラムを超え、25キログラム未満のドローン
・重量が25キログラムを超えるドローン

重量が25キログラムを超えるドローンについては、運輸大臣による書面での許可も必要です。

観光客が使用する一般的な撮影用ドローンは、軽量であってもカメラを搭載しているため、通常はNBTCとCAATの双方への登録が必要となります。

100万バーツ以上の保険加入が必要

ドローンの操縦者は、第三者に対する賠償責任を補償する保険に加入しなければなりません。

補償額は最低100万バーツです。条件を満たしていれば、タイ国外で加入した保険を使用できる場合もあります。

外国人旅行者がUAS Portalで登録手続きを始める際には、本人確認用のワンタイムパスワードを受け取るため、タイのSIMカードが必要です。

オンライン試験合格後に操縦者証明書を発行

ドローン操縦者証明書を取得するには、UAS Portalでオンライン試験に合格する必要があります。

試験に不合格となった場合は、24時間経過後に再受験できます。発行された操縦者証明書の有効期間は2年間です。

登録完了後に発行される登録番号は、ドローン本体の見やすい位置に表示しなければなりません。

表示する文字の大きさは、重量25キログラム未満のドローンでは最低3ミリ、25キログラムを超えるドローンでは最低25ミリと定められています。

日中・目視範囲内での飛行が原則

タイでドローンを飛行させる場合、以下の基本規則を守る必要があります。

・日中に飛行させる
・天候が良好な状態で飛行させる
・操縦者の目視範囲内で飛行させる
・人命、財産、公共の安全を危険にさらさない
・離着陸地点に障害物がないことを確認する
・雲の中や雲の近くを飛行しない
・機体搭載カメラの映像だけを見て操縦しない

FPVゴーグルや機体に搭載されたカメラの映像だけを使用した操縦は認められていません。操縦者が直接、機体を確認できる状態を維持する必要があります。

市街地や人が集まる場所の上空は原則禁止

許可を受けていない場合、市街地、人が集まる場所、政府施設、病院、軍事区域、航空情報刊行物で指定された制限区域などの上空を飛行することはできません。

空港や臨時飛行場から半径9キロメートル以内での飛行も、事前の許可がない限り禁止されています。

また、レーザー装置を含む危険物をドローンで運ぶことも禁止されています。

人、車両、建物などから確保すべき最低距離は、機体の重量によって異なります。

・重量2キログラム未満:最低30メートル
・重量2キログラム以上25キログラム未満:最低50メートル

夜間飛行、高度90メートルを超える飛行、制限区域への進入など、通常の条件を超える飛行には、CAATによる事前の書面承認が必要です。

特別飛行の申請先
メール:uas_u@caat.or.th

違反には禁錮刑や罰金

告示に違反した場合、1年以下の禁錮、4万バーツ以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります。

軍や治安当局などの権限を持つ機関は、告示に違反して飛行するドローンに対し、必要に応じて反ドローンシステムを使用するなどの措置を取る場合があります。

ドローンに関する事故が発生した場合は、直ちにCAATへ報告する必要があります。

タイ民間航空局(CAAT)
電話:+66 (0) 2568 8851
メール:uav@caat.or.th

違法なドローン飛行の通報先

違法なドローン飛行を発見した場合は、飛行日時、場所、機体の特徴、写真、動画などの情報を添えて、以下の機関へ通報できます。

タイ民間航空局 無人航空機基準・技術部門

電話:+66 (0) 2568 8851
メール:uas_us@caat.or.th

バンコク首都圏警察本部 反ドローンセンター

電話:+66 (0) 2126 7846
メール:antidrone.police@gmail.com

このほか、最寄りの警察署、軍施設、地域の治安当局などでも通報を受け付けています。

CAATは今後も治安当局と状況を確認しながら、国の安全確保と一般・事業目的でのドローン利用のバランスを考慮し、規制内容を見直す方針です。

タイでドローンを使用する旅行者は、飛行のたびに最新のCAATの告示を確認し、承認条件や地域ごとの規則を厳守する必要があります。

出典:Tourism Authority of Thailand(タイ国政府観光庁)、Civil Aviation Authority of Thailand(タイ民間航空局)