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【タイの森に生きた王者】野生トラ「シーコーサー(ศรีโกสา)」が自然死、子孫を残し静かに旅立つ

2026年4月18日 配信

タイ国立公園・野生動植物保全局は2026年4月17日、ドンパヤーイェン・カオヤイ森林地帯で追跡調査されていた野生のオスのトラ「シーコーサー(ศรีโกสา/TLT-119M)」の死亡を確認したと発表しました。人為的被害の痕跡はなく、自然の循環の中で命を終えたとみられています。

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シーコーサー(ศรีโกสา)は、2019年に自動撮影カメラで初めて記録された個体で、タップラーン国立公園とパンシーダー国立公園にまたがる広い縄張りを持っていました。2025年4月には衛星追跡用の首輪が装着され、生態調査の重要な対象として正式に名付けられました。

調査では、シーコーサー(ศรีโกสา)が2頭のメスと行動圏を共有し、少なくとも3頭の子どもを残していたことも確認されています。父として次世代を森に託した存在でした。

異変が確認されたのは2026年1月。自動撮影カメラに映った姿には、左前脚の肘付近の腫れが見られ、3本脚で体重を支えるような状態だったといいます。獲物を追い、生き抜くために身体能力が不可欠な野生のトラにとって、深刻な負傷だったとみられます。

その後、4月に研究チームが最後の位置情報地点を調査したところ、首輪をつけたままの骨格が発見されました。周辺に密猟や人間による危害の痕跡はなく、現場にはセンザンコウのうろこが散乱していたことから、弱った体で最後に捕らえた獲物だった可能性もあるとしています。

当局は、シーコーサー(ศรีโกสา)の死は野生で生きるトラの厳しい現実を示す一方、その血統はすでに森へ受け継がれていると説明。父が築いた縄張りで子どもたちが成長し、森の営みはこれからも続いていくとしています。