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クルンテープ・トゥラキットが2026年1月31日に報じたところによると、2025年にベトナムを訪れた中国人観光客数がタイを上回り、東南アジアにおける主要渡航先の構図に変化が生じたことが明らかになりました。
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同報道によれば、2025年にベトナムを訪れた中国人観光客は約530万人に達しました。一方、タイを訪れた中国人観光客数は前年と比べて約30%減少したとされています。
タイは長年、中国人観光客にとって東南アジア有数の渡航先でしたが、2025年は観光関連事業者の間で来訪者数の大幅な減少が報告されています。現地の小売店や飲食店では、ピーク時と比べて中国人観光客が約60%減少したとの証言や、売上が前年から約40%落ち込んだとする声も出ています。
こうした背景について、報道では、治安や安全面に関する懸念、越境犯罪に関する事案の報道、周辺国との国境情勢、国内政治の不透明感などが、中国人観光客の渡航判断に影響を与えている可能性が指摘されています。
また、旅行者側の行動変化も重要な要因とされています。Nikkei Asiaなどの報道によると、40歳未満を中心とする中国人旅行者の間では、団体ツアーよりも個人で計画する自由旅行を選ぶ傾向が強まっています。スマートフォンを使い、宿泊施設や日帰りツアー、飲食店を現地到着後に手配する旅行スタイルが広がっているとされています。
ベトナムでは、こうした需要に対応する形で、短距離移動や日帰り観光、国境周辺での短期滞在がしやすい環境整備が進められています。特に中国との国境地域では、短期滞在を想定した新たな移動制度の準備に向け、両国の関係当局による協議が重ねられてきました。
さらに、ベトナム側は観光客数の節目を活用した施策も展開しています。2025年12月15日には、外国人観光客の累計が2,000万人に達したことを受け、フーコック島で記念イベントが実施されました。対象となった観光客には、航空券、宿泊券、特産品などが贈られたとされています。
クルンテープ・トゥラキットは、こうした動きについて、観光客の数だけでなく、旅行体験や利便性、情報発信のあり方が、各国の観光競争力に影響を与える段階に入っていると伝えています。
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