|
|

タイ北部の山あいに位置するナーン県 が、ユネスコ創造都市ネットワーク(UNESCO Creative Cities Network)において「工芸・民芸(Crafts and Folk Art)」分野の創造都市として正式に認定されました。地域に根付く文化遺産や手仕事、そして住民の知恵が、国際的に評価された形です。2025年12月29日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
★こんな記事も読まれています★
希少な「アジアゴールデンキャット」、草を食べる姿を確認
この認定を象徴する取り組みとして、「八体のナーン・ナーガ(蛇神)彫刻プロジェクト」が展開されています。信仰、伝統工芸、地域参加を軸にした共同制作で、各ナーガ像は伝統的信念や地元素材に現代的な解釈を加えた作品として制作されました。職人と地域コミュニティが協働し、ナーンならではの文化的アイデンティティを体現しています。
彫刻は、ワット・ミンムアン、ワット・プーミン周辺、ナーンOTOPセンター、ナーン国立博物館、教育機関、歴史的寺院など、市内の主要な文化・コミュニティ拠点に設置。竹灯籠、織物、切り絵、金属構造、天然繊維など多様な技法が用いられ、伝統工芸を現代のデザインと光の演出で再解釈しています。
プロジェクトには100人以上の地元職人や住民が構想から設置まで参加。個人作品ではなく、地域全体の創造性と文化の継承を示す“共同の成果”となっています。
これらのナーガ彫刻は、2025年12月29日から31日まで、「Nan: The Legacy of Love(ナーン:愛の遺産)」フェスティバルの一環として、スリヤポン通り(ワット・ミンムアン〜ワット・クーカム間)で公開されています。
ナーン県は今回の認定を機に、伝統と現代をつなぐ創造的な地域として、さらなる国際発信が期待されます。
関連記事
新着記事