子どもを狙う“なりすまし詐欺”に注意喚起、偽の捜査書類で脅し金銭要求

タイ警察中央捜査局（CIB）は2025年12月7日、子どもや若者を狙う詐欺の深刻な実態を伝えるため、犯人が実際に使用したチャット画面や偽造書類の画像を公開し、注意を呼びかけました。

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公開された画像には、犯人が警察官や国家機関の職員を名乗り、被害者に対して“逐一の行動報告”を強要する様子が記録されています。犯人は、就寝前の状況確認、家族の所在確認、食事の報告などを細かく指示し、あたかも捜査中であるかのように振る舞っています。

さらに、偽造した召喚状や捜査書類、身分証の画像、摘発ニュースの写真などを大量に送りつけ、被害者に強い不安を与える手口が確認されています。これらの書類は実際の警察文書に似せて作られており、一般の子どもや若者が真偽を判断するのは困難とのことです。

CIBによると、犯人は最終的に「手続き費用」「確認のため」などの名目で金銭の送金を要求するのが典型的なパターンで、子どもには必ず「一人で対応すること」「保護者に言わないこと」を強く求めるとしています。

同局は、国家機関が子どもに単独での対応や送金を求めることは絶対にないと強調し、保護者に対しては日常的な見守りを徹底するよう呼びかけています。もし同様の連絡を受けた場合は、相手に従わず、速やかに警察へ相談するよう求めています。