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タイ中部ペッチャブリー県にまたがるケーンクラチャン国立公園で2026年10月25日午前9時から10時ごろ、黒ヒョウ2頭とヒョウ3頭の計5頭が一緒にいる姿が目撃されました。5頭は同じ親から生まれたきょうだいとみられ、タイ国立公園・野生動植物保全局が同日発表しました。
目撃されたのは、バーンクラーンキャンプへ向かう道路の約3キロ地点で、カオサームヨート国立公園保護事務所付近です。野生動物を撮影していたフリーランスの写真家ナットナリー・スラプラーナンさんが発見しました。
ナットナリーさんは、メスの黒ヒョウ1頭とオスのヒョウ1頭の写真と動画の撮影に成功しました。残る3頭は黒ヒョウ1頭とヒョウ2頭で、道路脇の茂みに素早く姿を消したということです。
ケーンクラチャン国立公園のモンコン・チャイヤパク園長によると、5頭はいずれも推定2~3歳の若い個体で、体格や行動の特徴から、同じ親から生まれたきょうだいである可能性が高いとみられています。
同園長は、食物連鎖の上位に位置する大型肉食動物が複数頭そろって成長できたことについて、餌となる動物が十分に生息し、安全な生息環境が保たれていることを示す重要な指標だと説明しました。
ケーンクラチャンの森林地帯はユネスコ世界自然遺産に登録されており、今回のように5頭が同時に確認されるのは、タイの自然保護区でも極めて珍しい出来事とされています。
また、目撃地点はドロマイト鉱山の開設が提案されている場所から約5キロしか離れていません。今回の記録は、周辺地域の生物多様性や野生動物の移動経路を評価する上でも重要な資料になるとみられています。
国立公園当局は、提供された写真と動画を野生のネコ科動物の調査データベースに登録し、個体群の行動や分布を継続的に調査する方針です。さらに、周辺の警戒が必要な地域で巡回を強化し、野生動物の生息環境の保護に取り組むとしています。
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