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タイのロックバンド「Only Monday」が、ボーカル TEE(ธีร์) をめぐる個人的な問題で大きく揺れています。バンドのSNS投稿をきっかけに、過去の私的映像に関する話題が再び注目され、オンライン上で批判が拡大しています。
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2025年12月はじめにバンドの公式ページへ投稿された短いメッセージが波紋を呼び、TEEの過去の私的映像に関する問題が再燃しました。TEEは今年半ばに不適切な行動を認めており、以前から続く一連の問題が改めて取り沙汰される形となっています。
所属レーベル Gene Lab は12月4日付で声明を発表し、TEEの個人情報がネット上で共有され、関係者へ影響が出ていると説明しました。レーベルは被害当事者側の弁護士と連絡を取り、TEEと当事者がすでに話し合いを行っていたことを確認したものの、内容については双方が公表を望んでいないとしています。
レーベルは次の措置を即日実施すると発表しました。
・すべての出演予定をキャンセル
・楽曲を全プラットフォームから削除し、収益も停止
・広告・プレゼンター契約をすべて終了
また、レーベルは「アーティストには社会的責任がある」と強調しています。
TEEは12月5日、自身のSNSで パトゥムワン警察署へ届け出を行った と明らかにしました。問題になっている映像については、「自分が公開したものではない」と説明し、拡散に関わったとみられる人物の手がかりを得ているものの、捜査中のため詳細は明かせないとしています。
TEEはレーベルの処分をすべて受け入れると述べたうえで、今回の件で迷惑をかけた関係者やファン、レーベルに対し謝罪の言葉を伝えました。
12月4日には、Only Monday のドラマー Frame 氏(Katawut Khamthong) が自身のSNSで心境を語りました。投稿では、TEEの行動を支持していないこと、メンバーやスタッフは今回の件に関与していないこと、過去5年間に渡って問題のフォローに大きな負担を感じていたこと、今回の事態が「精神的に耐えられないほど重い」と感じていること、などが明かされ、ファンに対して「失望させて申し訳ありません」と謝罪しています。
今回の騒動を受け、私的映像を同意なく共有・拡散する行為(NCII)について、タイ社会ではあらためて議論が活発化しています。
バンドの今後やTEEの説明が注目される中、関係者は事態の収束に向けて対応を進めています。
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