バーツ高抑制でタイ中銀が大幅利下げの可能性

米経済メディア Bloomberg は、2025年9月26日に配信した記事で、シティグループの見解として「タイ中央銀行が10月の金融政策決定会合で通常より大きな利下げを行う可能性がある」と伝えました。

報道によりますと、2025年に入ってバーツは対ドルで約6％上昇しており、当局は通貨高の影響を抑えるために金取引への課税などの対応も検討しているということです。シティは「25ベーシスポイントの利下げが基本シナリオだが、さらに大きな利下げとなるリスクもある」と分析しています。

Bloomberg はまた、スタンダードチャータード銀行も同様に大幅利下げの可能性を指摘していると報じています。観光客の減少や米国の追加関税などが、タイ経済の成長見通しを圧迫しているためです。

アヌティン首相は今月就任し、通貨高への迅速な対応を公約として掲げています。政府系金融機関であるタイ政府貯蓄銀行（GSB）の総裁を務めるウィタイ・ラタナコン氏は、次期タイ中央銀行総裁に就任予定で、10月8日に金融政策委員会を初めて主宰する見通しです。

■Thailand May Deliver Bigger Rate Cut to Curb Baht, Citi Says｜Bloomberg

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