バンコクで9,343社の法人登録抹消、財務報告未提出などが原因

タイ商務省事業開発局（DBD）は2025年9月23日、バンコクに本社を置く法人9,343社の登録を抹消すると発表しました。理由は、財務報告の未提出や廃業手続きの未完了です。

内訳は、3年連続で財務報告を提出していない法人が7,032社、廃業を届け出ながら清算報告や清算完了の登録を3年以内に行わなかった法人が2,311社でした。これらは2025年7月31日および9月1日付の告示で公表されており、該当法人には90日間の異議申し立て期間が与えられています。

期限内に説明を提出しない場合、法人は「不活動（ร้าง）」とされ、取引や契約などの法的行為はできなくなります。ただし、経営者や株主の責任は残り、債務の履行を求められる可能性があります。抹消後も10年以内であれば、裁判所への申し立てによって登録を回復することが可能です。

DBDは今後、地方に本社を置く法人についても同様の調査を加速するとしています。国民には、取引先企業の登記状況を事前に確認するよう呼びかけており、公式ウェブサイトや「DBD e-Service」アプリを通じて24時間無料で確認できると案内しています。