タイ騎馬警察と子ども200人、馬と学ぶ“薬物防止”

バンコク首都警察は2025年9月3日午前9時、騎馬警察隊と第4期騎馬警察養成課程の研修生らが中心となり、薬物乱用防止活動「รวมพลังกาย ใจ ป้องกันภัยยาเสพติด（心と体を合わせて薬物の脅威を防ぐ）」を実施しました。これは、国王誕生日（7月28日）を記念する奉祝行事の一環です。

活動は「生きた馬で薬物に打ち勝つ（ม้ามีชีวิต พิชิตม้าเม็ด）」というプロジェクトの下、小学校高学年（小学4～6年生）を対象に、バンコクのワットバンボーン校の児童約200人が参加しました。会場にはタイ在来種の馬4頭が用意され、子どもたちは実際に馬に乗って体験学習を行いました。

騎馬警察隊は、円形の鉄製フレーム（メリーゴーラウンドのような施設）を設置し、児童たちが安全に楽しめる環境を整備。馬とのふれあいを通じて、薬物の危険性や自己防衛の大切さを学べるよう工夫されました。また、薬物に関する質疑応答や日常生活での心得を話し合う場も設けられ、参加した児童たちは積極的に活動に取り組んでいました。

警察当局は「子どもたちに薬物への正しい理解を持たせ、関わらない姿勢を育むことが将来の社会を守る力になる」としています。