タイ民間航空局、高リスク地域でのドローン飛行を即時禁止～タイ・カンボジア国境緊張受け

タイ民間航空局（CAAT）は、タイ・カンボジア国境付近の緊張の高まりを受け、安全保障上の懸念から、特定の高リスク地域における無人航空機（ドローン）の飛行を即時禁止する命令を発出しました。2025年7月30日にタイ政府メディアNNTが伝えています。

当局によると、一部地域では国家安全保障を脅かす可能性のあるドローンの使用が確認されており、政府機関の業務や公共の安全にも支障をきたす恐れがあるとしています。

飛行が禁止されたのは、以下の県を含む複数の機密指定区域です：
チャンタブリー県、トラート県、ブリラム県、スリン県、ナコンラチャシマ県、プラチンブリー県、サケーオ県、ロッブリー県、シーサケート県、ウボンラチャターニー県、ナコーンサワン県、チャイナート県、ペッチャブーン県、ピチット県。

また、すべての空港および仮設飛行場から半径9キロメートル（約5海里）以内でのドローン飛行も厳しく禁止されており、例外は一切認められません。

この命令は商業用・娯楽用を問わず、すべてのドローン操作者が対象です。違反者には航空航行法および2010年の航空犯罪抑制措置法に基づき、最長1年の禁錮または最大4万バーツの罰金、あるいはその両方が科される可能性があります。

現在、この禁止措置はすでに発効しており、関係機関に対して厳格な取り締まりが指示されています。

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