タイ陸軍、第2軍管区に国境検問所の管理を正式付与～ブリラム県の貿易区は一時閉鎖

陸路国境のイメージ

タイ王国陸軍は、タイ・カンボジア国境における出入境管理体制の強化を目的とし、第2軍管区に対し国境検問所の開閉に関する管理権限を正式に付与しました。これにより、第2軍管区傘下のスラナリー特別任務部隊は、所管地域内のあらゆる国境通過地点において、情勢や作戦上の必要性に応じて開閉の判断を行うことが可能となります。2025年6月22日にタイ政府メディアNNTが伝えています。

今回の措置は、国境地域の秩序維持、領土の保全、そして住民の安全確保を目的としており、状況の変化に応じて柔軟に対応する方針です。特に、国境地域における関係機関との連携強化が重視されています。

この枠組みの一環として、ブリラム県バーンクルアット郡に位置する「サイタク貿易救済ゾーン」については、2025年6月21日より一時的に閉鎖されました。閉鎖の判断は、同軍管区の司令官であるブンシン・パットクラーン中将の指揮のもとで行われており、今後の情勢に応じて再開が検討される予定です。