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タイ政府、カンボジアのICJ提訴に正式対応

2025年6月17日 配信

タイ政府は2025年6月16日、カンボジアがエメラルド・トライアングル(モムベイ)、タ・モアン・トム、タ・モアン・タウチ、タ・クラベイの各寺院に関する領有権問題について、国際司法裁判所(ICJ)に書簡を提出した件に対し、正式にコメントを発表しました。タイ政府メディアNNTが伝えています。



声明の中でタイ政府は、同国が1960年以来ICJの強制管轄権を受け入れておらず、この立場は国連加盟国のうち100カ国以上と同様であると説明しました。その上で、国際紛争は国連憲章および国際法に則って平和的に解決すべきとの原則を再確認しつつも、歴史的かつ領土的に複雑な問題については、必ずしも第三者の裁定が適切とは限らないと主張しています。

タイ政府は、各国の状況や国益に配慮した柔軟な合意形成のアプローチがより望ましいとの考えを示し、現在も機能している二国間の枠組み──共同境界委員会(JBC)、地域国境委員会(RBC)、国境全般委員会(GBC)などが、これまでに建設的な協議の場となってきたことを強調しました。

また、カンボジアが今回の提訴に先立ち、タイ側との協議を行わなかったことについては遺憾の意を表しました。両国は政治・地域社会レベルにおいて伝統的に良好な関係を築いており、タイとしては国際法的手続きの前に率直な対話の機会があったほうが望ましかったとしています。

今後もタイ政府は、2025年9月に予定されているJBC特別会合を含め、二国間の枠組みを通じて平和的かつ双方が受け入れ可能な解決策を追求し、隣国との安定した関係の維持に努めていくとしています。

 

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