観光客の安全強化と信頼回復へ、誘拐の噂は事実無根と否定

タイ観光・スポーツ省は、観光客の安全確保と信頼回復を目的とした包括的な対策を強化しています。空港到着時から観光地までを対象に、24時間体制の巡回警備や、観光警察ホットライン「1155番」、リアルタイム支援アプリの導入など、さまざまなサポートを展開しています。2025年6月1日にタイ広報局が伝えています。

また、SNSなどで一部拡散されていた「観光客誘拐」の噂について、観光・スポーツ省は事実無根であり、観光とは無関係であると明確に否定しました。

観光インフラの整備にも力を入れており、航空便数の増加と燃料税の軽減を目指して航空各社と連携しているほか、宿泊施設や交通機関、ツアー業者などの価格設定とサービスの質の監視も進めています。

さらに、無許可ツアーや資格を持たないガイドの一掃に向けた全国規模の取り締まりも実施中です。外国人による違法な名義貸し観光業者に対しては、「観光業における名義貸し対策合同作戦センター（JOCN）」が中心となって対応にあたっています。

観光・スポーツ省の事務次官は、「タイは観光客が安心して滞在でき、質の高いサービスと意義ある体験を提供できる国でなければならない」と語っています。