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タイの首都バンコクの街中を走るピンクやグリーンやツートンカラーなどの色鮮やかなタクシーたち。実はその“色”には、車の所有者や運営形態など、意外と奥深い意味が隠されているんです。
これは、2025年5月19日付の英字メディア『The Nation Thailand』の記事「Thailand’s taxi colour code, uncovered」(執筆:Tammy Tameryn Somhar)にて紹介されていた内容です。もしかしたら、ご存知の方も多いかもしれませんが、本サイトでもその情報を元に改めてご紹介します!
緑と黄色のツートンカラーのタクシーは、個人ドライバーが自ら所有・運営しているタクシーです。つまり、会社や協同組合に属さず、ドライバー自身が「個人事業主」として営業している形態です。
このような車両は、ドライバーが自分の車に愛着を持っていることが多く、車内が丁寧に手入れされていたり、より親身な対応を受けられることもあります。
ピンク、青、オレンジ、黄色といった単色のタクシーは、タクシー会社または協同組合に所有されています。ドライバーはこれらの団体から車両を借りて営業しており、車体の色によって所属が区別されています。
代表的なカラーと所属は以下の通りです:
ピンク:サーミット・タクシー協同組合(Sahamit Taxi Cooperative)
青:タイ・タクシー協同組合(Thai Taxi Cooperative)
オレンジ:ボウォン・タクシー協同組合(Bowon Taxi Cooperative)
黄色:サマッキタム・タクシー協同組合(Samakkhitham Taxi Cooperative)
車体カラーは、忘れ物やトラブル時の追跡にも役立ちます。
バンコクのタクシーは、色を見るだけで「個人営業」か「団体所属」かがひと目でわかります。これは、他の都市ではなかなか見られないタイ独特のスタイルです。
次にタイを訪れた際は、目的地までの道中、タクシーの“色”にもぜひ注目してみてください。移動手段であると同時に、街のカルチャーの一部としての奥深さも感じられるはずです。
(参考 Thailand’s taxi colour code, uncovered|The Nation Thailand)
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