タイ、オランウータン（のび太、しずか、ブライアン）をインドネシアに返還

タイは、タイ・インドネシア関係樹立73周年を記念して、決着した野生動物違法取引事件に関与した最後のオランウータン3頭を祖国インドネシアに返還しました。2023年12月22日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

オランウータンの、のび太（โนบิตะ オス 7歳）、しずか（ชิซุกะ メス 7歳）、ブライアン（ไบรอัล オス 5歳）をインドネシアに返還するという決定は、野生生物資源保護における国際協力の促進とみなされ、国際的な野生生物取引と戦うタイの取り組みを示しています。

この取り組みは、絶滅危惧種のオランウータンを自然の生息地に確実に戻すことを目的としています。 タイはこれまでに5回の別々の作戦で71頭のオランウータンの送還に成功しています。

国立公園・野生生物・植物保護局は、今回返還される3頭は、おとり捜査中に救出された、最後に残ったオランウータンの一群であると明かしました。

3頭は、送り返される前に総合的な健康診断を受け、野生に放たれるまでインドネシアで2～3年間療養する予定。 国立公園・野生生物・植物保護局は、国境沿いと虚偽申告が行われている空港の両方で野生生物の違法取引を抑制する取り組みが集中的に継続されると強調しました。