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第204回 AFC U-16 Championship THAILAND

2014年09月21日

2014年9月21日掲載

 来年2015年にチリで行われるU-17 W杯の出場権をかけた戦い”AFC U-16 Championship”がBangkokで行われた。このコラム執筆時点で優勝は北朝鮮、残念ながら日本は出場権獲得がならなかったが、このU-17 W杯出場権をかけた決勝トーナメント1回戦”日本vs韓国”の試合を自分が現在指導に携わるCreer fc (クレールfc)の選手達と観戦というか応援しに行った。ここBangkokでとんでもないものをかけた日韓戦が観れる…熱い戦いを期待しスタジアムを訪れた。

 結果からいうと日本は”韓国のメッシ”10番イ・ウンスの前に沈没、前半終了間際と後半立ち上がりに失点し万事休すであった。確かに今大会MVP&得点王のイ・ウンスは凄かった…特に2点目は圧巻の高速ドリブルだった。が、しかし…”韓国のメッシ”はバルセロナユースに所属、実物のメッシ同様ディフェンスに関して我関せずなんだよね。W杯決勝のメッシもそうだったんだけど本当に歩く姿が目についた。気持ちで戦うスタイルの俺はなんか好きになれないんだよね、こういうの。満身創痍でも戦い続けた94年W杯のロベルト・バッジョの方が数千倍格好良く映ったものだ。

 指導者目線からするとこの試合は本当に多くのものを学べた。何のためのポゼッションなのか、ゴールの仕掛けへのスイッチ…最後まで自分たちのスタイル”ボールポゼッション”に拘り抜いた日本とゴールを目指し続けた韓国、この差が0-2として表れたように感じた。個々のディフェンス力を敗因にあげるメディアが多かったが、俺は組織としてのディフェンス力に感じたね。ボールを奪われてから最初はプレスに行けていたのに、仕掛けていない段階でボールを失うことが多くなった時間帯に「なにやってんだ」と止まる選手が多く感じたし、そこで実際に失点していたからね。

 どうしても7人制のソサイチが指導環境となってしまうBangkokのサッカー事情なんだけど、しっかりとこの戦いで学んだことを整理して選手達に指導していこうと思う。特にユース世代のサッカーに触れられたことで中学生の選手達も気持ちを入れ替えられたのではないだろうか。帰り道のバスで試合について「あぁでもない、こぅでもない」と議論をしていた選手達に、頼もしさを感じた。今日を切っ掛けに彼らを更なる高みへと導いてあげられたらなと再度意を決しれた試合観戦となった。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand
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