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第6回 僕の名前はイ~トゥです

2012年05月08日

2012年5月9日 掲載

ちょっとサッカーとは関係ない話になっちゃうのですが…。

タイ人は殆どの人が“ニックネーム”で呼ばれています。本名と“ニックネーム”が全く違っていて、仲が良い友達同士でも“ニックネーム”しか知らないということがあります。

僕のチームメイトには「グン(海老)」や「ソム(みかん)」や「タウ(亀)」や「クウィッティアウ(らーめん)」等の覚えやすい“ニックネーム”の選手がいた半面、「ウップ」や「ボッツ」等カタカナで表すのは簡単なのですが、発音が難しくて試合中にいくら呼んでも振り返って貰えなかった選手もいました。

大抵は親が付けた“ニックネーム”をそのまま使うみたいなんですけど、中には車のフォルクスワーゲンが好きな「ゴルフ」や立派な人間になりたいと「ビッグ」に自分で変えちゃう人もいるみたいです。

ちなみに僕の名前「伊藤」をタイ人は「イ~トゥ」と発音します。定かではないのですが「イ~トゥ」とは“ぶった切る”的な意味があるらしく、タイに来た当初自己紹介で「イ~トゥ」と云いながら武士のたたき切る真似をするとみんな「おぉ!!イ~トゥ」と喜んでくれていました。

初めてタイに来て練習に参加した時には、この“本名よりもニックネーム”という事を本で読んでいたので、「ポムチューイ~トゥ(僕は伊藤です)。クンチューレンアライ(あなたのニックネームは…)?」という言葉を覚えてとりあえずは選手の“ニックネーム”を覚えようと思っていました。

チームの中で一番陽気そうな選手を選んで「クンチューレンアライ?」と聞いてみました。そしたら「俺はボブ、ボビーでも良いぜっ!!」ってラッパーみたいな握手をしてきた。もぅ「…?」状態になっちゃいました。初めに聞く相手を間違えちゃったかな…。

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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