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社長が社員に絶対に言わないこと|タイの変人ポーにインタビュー

2022年10月27日 配信
社長が社員に絶対に言わないこと|タイの変人ポーにインタビュー

変人ポー/左(撮影:鹿児島龍馬会)

タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)



  

前回記事の反響

前回の記事では僕の周りでも反響があり、やはり賛否両論があった。というより「わかっちゃいるけど踏み出せない」との意見が多く見られた。その理由は人それぞれだが大抵は「いまさら冒険できない」「何からはじめれば良いかわからない」のいずれかに分類できるものだろう。そこで今回はこの二点を深掘りしてみた。

 

「いまさら冒険できない」の攻略法

変:それは簡単です。『人間力』を読んでみてください。

梅:その心は?

変:「いまさら冒険できない」と言う人に他人が何を言っても無駄なんです。本人が「できない」と言うのだから、それはできません。唯一、できる方法があるとすれば本人がまず「できる」と思うことですが、『人間力』にはその可能性が秘められているのでおすすめしました。

 

「何からはじめれば良いかわからない」の攻略法

梅:では前回「早くリタイアしたいのなら、まずは“給料”という概念を早いとこ忘れること」と言われてましたが、その心はなんでしょうか?

変:脱サラと言えばわかりやすいですが、本質的に言うと「もっと時間を大切にしなさい」という教訓でもあります。給料、厳密に言うと給与というのは雇用契約に基づいて支払われる労働の対価報酬となりますが、この雇用契約がある限り、従業員は雇用主へ労働時間を差し出さねばなりません。労働時間と言えば当たり前のように聞こえますが、これは自分の「人生時間」であることに変わりありません。たった一度の人生の、限りある貴重な時間を拘束されるこのやり方は、当然ですがリタイアメントには相応しくありません。この労働時間を「あたりまえ」として片づけないで、あくまで「ありがたい」人生時間であると考えることです。

梅:ありがとうの反対語は当たり前ってやつですね。変人ポーは何からはじめたのでしょうか?

変:それは今でもはっきりと憶えています。26歳の時、銀座七丁目でタクシーに一緒に乗車した当時のボスに聞かれました。
ボ「で、給料はいくら欲しいんだ?」
変「給料は要りません。ただ、ご飯は食べたいのでお小遣いください」
これで私は給料に依存する体質をやめました。

梅:それまたユニークですね。ちなみにそれって税金はどうなるんですか?

変:その時は、それからすぐに海外に出てしまいましたからね。その後日本に戻った時は個人事業主になったり、起業をしながら夜間はアルバイトをしたりとか、いずれにしても然るべき税金は支払っていましたよ。あの……すべてにおいて合法的にやることは言うまでもないことです。

梅:話は戻って、給料体質から抜け出すための第一歩を踏むのに、結局コツみたいなものはないんでしょうか?

変:あります。前回もお話した「ビジネス×投資」の組み合わせがありましたよね?要は、ここから来る収入が自分の支出を上回ればいいんです。ただ、前回もお話したとおり投資は儲かるものではないし、いきなり上手くいくものでもありません。そこで、はじめは投資のことは棚の上に置いといて、「自分のビジネス」をはじめればいい。

梅:しかしビジネスと言われても何からはじめれば……

変:何もはじめからビジネスで大当たりする必要はなく、はじめは自分の支出の10分の1の「ビジネスからの収入」をめざしましょう。例えば毎月の支出が3万バーツかかるのなら、3千バーツでいいんです。実際、0から1を生み出すこのプロセスが一番難しいと感じるかも知れません。1から10はどうにでもなるものですから。そして、このプロセスは労働しながらでいいんです。

梅:働きながらってことですね。それだとずいぶん気は楽ですね。でも、副業禁止の会社だったらどうすれば良いでしょう?

変:副業禁止じゃない会社に転職すればいいじゃないですか。梅田さん、この給料体質から抜け出すプロセスは同時に、他力本願から抜け出すことでもあります。従業員であれば会社に他力本願でいられますが、自分の時間を守るためには他力本願では叶いません。この話は、自分の頭で考えていく道のりでもあるという事です。

梅:わかりました。では整理すると……

変:働きながらビジネスからの収入を、まずは自分の支出の10の1までにする。やがてビジネスからの収入が自分の支出を超えたタイミングで労働を辞める。これで、それまで労働時間として費やしてきた時間をビジネスにまるまる使えるようになります。そして、ビジネスから得た収入を投資に回して運用していく、と、この3ステップですね。

梅:最後に、ビジネスをはじめるコツみたいなものはありますか?

変:何度も言っているように、常識の裏にはビジネスチャンスが潜んでいるものです。物ごとの流れをよくよく見ていると我々の社会にはさまざまな常識で成り立っていることがわかります。大ヒット商品や大ヒットサービスを思い出してみてください。それは大小関わらずにそれまでの常識を覆したからこそ発生したビジネスであることがわかります。そして、はじめはそれが大ヒットである必要はないので安心してください。自分の“支出を上回る程度の常識”を変えていくだけでいいんです。

変人ポー
本名:苅部俊雄
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2017年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。

<内容紹介>
変人ポーの人間力
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!

変人ポーの平和論
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!

全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!

『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。

ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。

「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」

よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。

また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。

本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。

<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>

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