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ストレスフリーを攻略するには!?|タイの変人ポーにインタビュー

2022年7月21日 配信
ストレスフリーを攻略するには!?|タイの変人ポーにインタビュー

変人ポー(撮影:船乗り)

タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)



ストレスフリーとは?

前回のインタビュー時に変人ポーの口からさり気なく出てきた「ストレスフリー」。ストレスが無いという意味なんだろうが、ストレスなんてものは不可避ではなかろうか? その真意を本人に聞いてみた。

 

ストレスフリーの真意

変:私はストレスが好きではないので、ストレスをやってないだけです。

梅:とは言っても、人間生きていればストレスは伴うものではないですか? ストレスを“やってない”とは、どういう事なんでしょうか?

変:シンプルな話で、ストレスが発生するような物事を、はじめからやっていないだけです。そうした環境に、そもそも自分の身を置かないようにしているんです。

梅:でも、どうやって?

変:何にストレスを感じるかって、人それぞれじゃないですか。例えばその仕事に感じる人もいれば、特定の人間関係に感じる人もいます。私は電話にストレスを感じたので、その電話をやめました。

梅:電話を? どういう事でしょう?

変:ある時、かかってきた電話に出れなかった時があったんです。そのあと、自分から折り返しの電話をするじゃないですか。そしたら今度は向こうが出ないんです。そのラリーが五回くらい続いて、最後は先方が会議中に出て不機嫌そうに「あとで電話する」と切られたんです。そのあと、その人から電話はかかってきませんでした。その時思ったんですよね。なんて電話とは、自分にとって不便なものなんだろうって。

梅:そういったラリーは、よくありがちな話ではありますね。

変:いや、何も電話そのものを否定しているわけではないですよ。人によっては必要不可欠なものでもあるでしょうし。ただ、私の場合は携帯の前に常に居ていつでも電話を出れるわけではないし、何より、それによって相手の人を結果的であっても不愉快にさせてしまう事は、自分にとって不本意な事であり自分の義にも反するものなので、それならいっそのこと、そのストレスを自ら断ったわけなんです。

梅:でも現実的な話、誰もがそうやって思い切った実行ができるものではないですよね。何か他に方法はないものでしょうか?

変:ストレスフリーになる為のベストはやはり、そのストレス自体を断ち切ることですよ。仕事がストレスならその仕事を辞めればいいし、人間関係がストレスならごめんなさいして絶交すればいいんです。何かをやめるということは、何か新しいことを始めるのと同じくらい大切な事です。それをしないでストレスフリーを求めるのは、ナンセンスというものですね。自らその道を選んでいるわけですから。
ただ、そのストレスとうまくつき合っていくことは、できないことでもないですよね。

梅:つまり?

変:そのストレスを楽しむことです。今回の場合、ストレスとなる仕事であったり、人間関係だったりの事ですね。

梅:とは言っても、ストレスとなるような仕事や人間関係をですよ? いきなり“楽しむ”というのもなかなか難しいのでは?

変:では、その仕事やその人の短所は無視して、まずは長所だけを見ていってはどうでしょう?

梅:長所が見つからない場合は?

変:相手を許してあげることです。その仕事を認めてあげることです。

梅:相手を許してあげることも、その仕事を認めることもできなかったら、どうすれば良いでしょう?

変:感謝の気持ちを思い出せば良いんです。

梅:感謝の気持ちを起こせなかったとしたら?

変:それは自分のせいだと心得ることです。そのストレスの根本を断つ勇気も行動力もなく、長所を見れないのも、許すことも認めることもできない、感謝の気持ちすら持てない、これらはすべて自分のせいです。人間力がないんです。問題の本質をすり替えて他人やその他物事のせいにしているから不満となるんです。故に、そのストレスは止まらない。ここでも大事なのは、結局は自分の思考の切り替えですね。

梅:ストレスも思考ってことですか……。

 

ポイントはストレスの根本原因

変:もう一度言いますが、そんなに難しい話でもなく、むしろ超シンプルなんですよ。梅田さんはこのインタビューをまた記事にまとめてくださると思いますが、百聞は一見にしかずです。実際にストレスフリーを実践している人を見た方が早いというものです。

梅:……と言いますと?

変:たしか前に、月の後半にもなるとマーマー(インスタントヌードル)ばかり食べているタイ人の話をしましたよね?

梅:はい。お金がないから5バーツで買えるマーマーを食べていた人、でしたね。

変:そうですね。彼女に、そんなにマーマーが好きなのか聞いたら、なんて言ってたか覚えてます?

梅:あっ。たしか「お金がないの!」とツッコミを返されて、大笑いしていたとか。

変:ほら。楽しんでるじゃないですか。だから、答えは幾通りもあるものなんですよ。ただ、穴に落ちていると気づいたらその穴を掘るのはやめた方がいいし、金持ちになりたければ負債は買わない方がいいんです。それと同じで、ストレスフリーで生きたければ、そのストレスの直接原因ではない根本原因の方をうまいこと断っていけば良いだけの話です。

変人ポー
本名:苅部俊雄
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2019年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。

<内容紹介>
変人ポーの人間力
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!

変人ポーの平和論
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!

全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!

『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。

ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。

「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」

よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。

また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。

本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。

<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>

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