タイ財務省、経済刺激策「半額支援」などの復活を検討～予算は500億バーツ規模

タイ財務省は、過去に実施され効果があった経済刺激策「半額支援（コンラクン）」や「イージーEレシート」の復活を検討しています。新政権のもとで総額500億バーツ規模の予算を想定し、国内総生産（GDP）の押し上げを目指します。各報道が伝えています。

財務省関係者によりますと、アヌティン・チャーンウィーラクン首相の政権は4か月の短期となるため、すぐに実施可能な施策を優先する方針です。観光関連の刺激策も合わせて提案される予定です。

「半額支援」については、飲食店支援や国民の生活費軽減を目的に再開が検討されています。制度は以下の2区分に分けられる見込みです。

・個人所得税を申告している納税者（約1,100万人）：政府が60％を負担、市民が40％を負担
・一般市民および福祉カード保持者：政府と市民が50％ずつを負担

また、経済状況に応じて制度内容が年内に調整される可能性もあります。

予算については、2025年度予算のうち経済刺激に充てられた260億バーツ、2026年度予算の250億バーツ、さらに9,000億〜1兆バーツ規模の緊急予備費からの活用が見込まれています。ただし、全額が「半額支援」に投入されるわけではなく、他の施策に配分される場合もあるとしています。

財務省は「実績のある施策を再度導入することで、速やかに景気を下支えしたい」としています。