ナイジェリア詐欺グループ関与の疑い、タイ人女3人を逮捕

タイ警察は2025年11月2日、ナイジェリア人が主導する国際的なロマンス詐欺グループに関与した疑いで、タイ人の女3人をチャチュンサオ県、ノンタブリー県、ヤラー県で逮捕しました。被害総額は60億バーツを超えるとみられています。

消費者保護警察課によりますと、3人は2019年ごろから活動していたとみられる詐欺ネットワークに関与していた疑いがあり、国際犯罪およびマネーロンダリングに関する容疑がかけられています。

警察によると、このグループはSNSなどを通じて被害者に接触し、恋愛関係を装って信頼を得たうえで、架空のトラブルを理由に送金を求めていたということです。送金された資金は複数のデジタル口座を経由して洗浄され、被害総額はおよそ60億バーツに達する可能性があります。

逮捕された3人は、被害金を受け取るための名義貸し口座を開設させたり、現金を引き出す役割を担っていたとされ、取引ごとに2〜10％の手数料を得ていたとみられます。

3人はいずれも容疑を否認しており、警察は資金の流れや背後にいるナイジェリア人グループとの関係について捜査を続けています。