バンコクのタクシー値上げ？渋滞で追加料金？ 陸運局「まだ検討段階」

バンコクなどで走るタクシーの運賃が近く値上げされる――そんなニュースが2025年10月17日、メディアで報じられ、注目を集めました。

報道によると、タイ運輸省と陸運局（DLT）は、混雑時間帯や夜間（午後9時以降）に10～20バーツの追加料金を課す案を検討しており、導入は2025年12月ごろになる見通しとされています。基本運賃の35バーツは据え置きのままで、今回の改定は「サービス料」として加算される形になるというものです。

しかし同日夜、陸運局の公式Facebookページ「กรมการขนส่งทางบก PR.DLT.News」はこの報道内容を否定。「運賃の引き上げは一切行っていない」「現在はGPS技術を活用した新メーターシステムの“検討段階”に過ぎない」と説明しました。

同局のソラポン・パイトゥーンポン局長は、「今回の議論は値上げではなく、渋滞時に料金をより公平に算出するための技術導入に関するものである」と強調。また「現行の料金計算式はそのままで、もし新システムを導入する場合でも、新たに登録されるタクシー車両や希望する事業者のみを対象にする予定」としています。

一方で、運転手側からは「燃料費高騰や渋滞時間の長時間化により、現行料金では厳しい」との声もあり、運賃体系の見直しは今後も議論が続く見込みです。