解雇による失業補償が引き上げに、日額の60％へ～タイ官報で公布

タイ王国官報にて2025年6月27日付で公布された新規則により、解雇された労働者に対する失業補償の支給額が、これまでの日額賃金の50％から60％へと引き上げられました。新たな制度は、労働省が社会保障事務所（SSO）の提案を受けて定めたものです。タイ政府メディアNNTが伝えています。

この変更により、対象となる被保険者は暦年ごとに最大180日間まで、より高い補償を受け取ることが可能になります。月額上限はこれまでの7,500バーツから9,000バーツに増額され、6カ月間の総支給額は最大で54,000バーツ（従来は45,000バーツ）となります。

なお、今回の支給額引き上げは、解雇（被雇用者側に責任のない失業）に該当するケースに限定されており、自主退職などその他の失業理由に関しては、従来通りの条件が適用されます。

この規則は2025年6月28日より全国で施行され、社会保障制度のもとで被保険者となっている全労働者に適用されます。今後、労働省および社会保障事務所からは、改訂後の給付額の計算方法や申請手続きに関する詳細なガイドラインが発表される見通しです。