タイ警察、フランス警察特殊部隊RAIDと合同で対テロ訓練を実施

タイ警察首都圏本部（MPB）は、フランス国家警察の特殊部隊RAID（レイド）と合同で実施した対テロ訓練の閉会式を行いました。訓練は2025年6月9日から13日までの5日間にわたり、閉鎖空間におけるテロ発生時の対応技術と戦術の共有を目的に行われました。

訓練には、MPBの指揮のもと、対テロ特殊部隊「アリントラーチ26」、爆発物処理班（EOD）、警察犬部隊（K-9）、国境警察特殊部隊などが参加。RAIDから派遣された専門講師の指導のもと、実戦さながらの環境で技術を磨きました。

また、11日の夜には大量高速輸送公社の施設を使用し、テロリストによる人質および爆弾脅迫事件を想定した模擬訓練が行われました。実際に利用者の多い公共交通機関を舞台にしたこの訓練では、タイ側部隊が素早く突入・制圧し、人質を救出するシナリオが展開されました。

今回の訓練は、2018年以降続くRAIDとの協力関係の一環として行われたもので、在タイフランス大使館の警察・安全保障担当官も視察に訪れ、訓練修了者に対して修了証と記念品が贈呈されました。

タイ警察は今回の取り組みを通じて、国際的な連携を強化し、国内外のテロリスクに対する即応能力の向上を目指すとしています。