いなばペットフード、タイのペットフード第4工場が6月末竣工

いなばペットフード株式会社（いなば食品グループ）は、タイで建設を進めていたペットフード第4工場が、2025年6月末に竣工する予定であると発表しました。これにより、同社のウェットタイプペットフードの供給体制が一段と強化されます。

同社はこれまで、タイ国内に第1〜第3工場を展開しており、今回の第4工場の稼働によってグローバルな生産拠点をさらに拡充します。とくに東南アジアを中心としたペットフード需要の増加に対応しつつ、世界各地への安定供給を目指すとしています。

また、2029年には第5工場の竣工も計画しており、これが稼働した際には、タイ国内の5工場全体の年間出荷額（市場売価ベース）が2,600億円に達すると見込んでいます。5工場を合わせた延床面積は72,500平方メートルとなり、ウェットタイプのペットフード工場としては世界最大級の規模になる見通しです。

経済成長や高品質志向の高まりを背景に、東南アジアにおけるペットフード市場は今後も拡大が続くとみられています。いなばペットフードでは、タイの生産拠点を活かして原材料調達の効率化と物流体制の強化を図り、引き続き世界市場への円滑な供給を推進していく方針です。