【タイ軍】パラシュート開かず…咄嗟の判断で命拾い、軍事訓練中に緊急事態

2025年5月19日午後4時30分ごろ、タイ南部ナコーンシータンマラート県で行われていたタイ陸軍のパラシュート訓練中、1人の兵士のパラシュートが開かないアクシデントが発生。しかし、兵士は落下中にメインパラシュートのコードを切り、予備パラシュートを展開するという冷静な判断を見せ、無事に着地しました。

現場となったのは、ナコーンシータンマラートにあるワチラウット陸軍基地の飛行場。第4軍管区・シチョン特殊部隊訓練キャンプ所属の兵士たちが、年次パラシュート降下訓練を実施していました。

当時、公園「ソムデット・プラシーナカリン84」周辺で運動中だった地元メディア関係者の男性（49歳）が、訓練の様子をスマートフォンで撮影。次々に兵士が降下するなか、1人の兵士のパラシュートが開かず、急降下していく様子を目撃しました。

兵士は落下しながらも、開かないメインパラシュートを切り離し、予備パラシュートを展開。近くの池ではなく、基地内の安全な場所に着地し、幸いにもけがはありませんでした。現場では救助隊のボートも出動しましたが、パラシュートだけが池に沈んでおり、兵士本人はすでに無事を確認済みでした。

一歩間違えば大惨事となる状況でしたが、的確な判断と訓練の成果により、命を守ることができました。