タイ国家が動く！AIS×サイバー警察が掲げる「サイバー安全元年」～ミライを守るAI連携網へ

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タイ警察サイバー犯罪対策部門と通信大手AISは、国家機関および民間企業100以上と連携し、「サイバー安全元年」を宣言しました。サイバー犯罪を未然に防ぎ、国民の財産と情報を守ることを目的とした国家規模のプロジェクトが本格的に始動しました。

この取り組みには、国家安全保障会議、デジタル経済社会省、国家放送通信委員会なども参画しており、デジタル社会における強靭な防御網の構築を目指します。

被害総額は約8.9万億バーツ　1日平均77万バーツの損失も

警察によると、2022年3月から2025年4月末までに報告されたオンライン詐欺被害は累計88万件以上にのぼり、被害総額はおよそ8.9万億バーツに達しています。1日あたり平均で約77万バーツもの損失が発生しており、サイバー犯罪がもたらす経済的損失は極めて深刻です。

被害の内容も多様化しており、偽アプリによる送金詐欺や、不正な口座引き落とし、個人情報の悪用など、国民の生活に直接的な被害を与えています。

犯罪を防ぎ、追跡するAIシステムを本格活用

警察は、犯罪グループの資金の流れを把握しやすくするために、AIを活用した取引分析システムを導入し、全国規模での情報共有体制を整備しています。また、AISをはじめとする通信事業者との連携により、詐欺の“起点”を断つ取り組みも進められています。

さらに、サイバー犯罪対策本部が中心となり、捜査と防御の両面でAI技術を取り入れる動きが活発化しており、将来的には街頭警備で導入された「AIポリス・サイボーグ1.0」との連携も視野に入れているとのことです。

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