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カオニャオ・マムアンを「ラオス発祥」と発言、タイで反発 米ラオス系団体が声明

2026年6月27日 配信

米カリフォルニア州サンディエゴを拠点とするラオス系住民団体「Lao Americans Organization of San Diego(LAOSD)」は2026年6月26日、完熟マンゴーともち米を使ったタイのデザート「カオニャオ・マムアン」などの起源をめぐる発言が反発を招いたことを受け、公式声明を発表しました。

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LAOSDは、教育や市民活動への参加を通じてラオス系米国人を支援する、地域に根差したボランティア団体です。

カオニャオ・マムアンは、タイ語で「ข้าวเหนียวมะม่วง」と表記します。「ข้าวเหนียว(カオニャオ)」はもち米、「มะม่วง(マムアン)」はマンゴーを意味し、一般的にはココナツミルク、砂糖、塩などで甘く味付けしたもち米に完熟マンゴーを添え、ココナツミルクのソースをかけて食べるタイの代表的なデザートとして知られています。

騒動の発端となったのは、LAOSDが開催する「第4回ラオス料理フェスティバル」を宣伝する地元テレビのインタビューです。出演者が、カオニャオ・マムアンのほか、ソムタム(パパイヤサラダ)やラープについてもラオスを起源とする趣旨の発言をしたことで、タイのSNS利用者を中心に批判が広がりました。

LAOSDはFacebookへの投稿で、この1週間に世界各地から多くの意見や懸念が寄せられたと説明。「すぐに反応するのではなく、まず耳を傾け、振り返り、理解を求めることを選んだ」として、6月25日付の英文声明3ページを公開しました。

声明では、テレビインタビューの目的はラオス料理と文化を紹介し、料理フェスティバルへの参加を呼びかけることだったと説明。他国の文化を軽視したり、比較したり、奪ったりする意図はなかったとしています。

また、短時間のテレビインタビューでは、東南アジアの歴史や食文化の複雑なつながりを十分に伝えられず、発信内容が本来の意図とは異なる形で受け止められた可能性があるとの認識を示しました。

タイ東北イサーンとラオス

タイ東北部イサーンとラオスは、民族的、言語的、文化的に近い関係にあります。イサーンではタイ語のイサーン方言が広く話されており、ラオ語とも近い関係にあります。もち米を中心とした食文化や、ラープ、ソムタムなどにも多くの共通点があり、現代の国境が定められる以前から、同じ文化圏の中で互いに影響を受けながら発展してきました。

そのため、今回の問題は、まったく無関係な国が料理の起源を突然主張したという単純な構図ではありません。ラープやソムタムについても「ラオス発祥」と断定したことへの異論はあるものの、ラオスとイサーンに共通する食文化として受け止められることも多く、議論の中心はカオニャオ・マムアンに集中しています。

声明でLAOSDは、「タイ王国とタイ国民に心からの敬意を表する」と述べ、タイ料理やもてなし、文化外交が世界で高く評価されてきたと称賛しました。

さらに、タイのカオニャオ・マムアンについて、「世界で最も愛されているデザートの一つとなり、これまで受けてきたあらゆる評価に値する」と記しています。

一方、声明には「謝罪する」「テレビでの発言が誤りだった」といった明確な表現はありません。ラオス発祥とした発言を撤回する内容や、その発言がLAOSDの公式見解だったのか、出演者個人の意見だったのかについても明らかにしていません。

このため、Facebookのコメント欄では声明を評価する声が寄せられる一方、騒動の核心に答えていないとの批判も相次ぎました。

ある利用者は、声明では食文化の複雑さや相互尊重を強調しているにもかかわらず、テレビではカオニャオ・マムアン、ソムタム、ラープがラオス発祥だと明確に語られていたと指摘。その発言が団体の公式見解なのか、出演者個人の意見なのかを明らかにするよう求めました。

別の利用者は、多くの人が知りたいのは友情や相互理解についてではなく、LAOSDが実際にどのような立場を取っているのかだと投稿。ラオス発祥と考えているのであれば明言し、そうでないのであれば公式見解ではないと説明すべきだと主張しました。

このほか、「丁寧な文章だが核心に触れていない」「謝罪はどこにあるのか」「誤解されたと説明するだけでは、誤った情報を認めたことにはならない」といった意見も見られました。

コメント欄では、ココナツミルクと砂糖で味付けしたもち米にマンゴーを添えるタイ式のカオニャオ・マムアンは、ラオスで伝統的に食べられてきたもち米とマンゴーの組み合わせとは異なるとして、一括して「ラオス発祥」と語ることへの反発も相次ぎました。

一方で、LAOSDを支持する声もあります。ラオス料理を世界に広めようとする活動を評価する意見や、現代の国境が成立する以前からメコン川流域では人々や料理が互いに影響を与えてきたため、食文化の起源を一国だけに限定することは難しいとの意見も投稿されました。

また、タイとラオスが共通する文化的背景を持ちながら、それぞれ異なる調理法や味、文化的なアイデンティティーを育ててきたとして、対立ではなく相互理解を求める声も上がっています。

LAOSDはコメント欄で、敬意ある対話や異なる見解を歓迎すると表明する一方、人種差別、嫌がらせ、個人攻撃、扇動的な投稿、非公開またはボットとみられるアカウントからのコメントは削除するとしています。

今回の声明は、タイ料理への敬意と関係修復を強く打ち出したものの、発端となった発言の撤回や団体としての見解には踏み込まなかったため、コメント欄では引き続き明確な説明を求める声が上がっています。