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タイ入国管理局は2026年1月13日、スアンプルー外国人収容施設を巡って指摘されている一連の疑惑について、公式な説明を行いました。これは、活動家のアチャリヤー・ルアンラッタナポン氏がSNS上で、国外退去待ちの中国人収容者が警察の捜査官に引き渡される過程で不正が行われている可能性を指摘したことを受けたものです。
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問題とされたのは、バンコク首都警察の捜査官らが裁判所の逮捕状を用いて外国人収容施設から中国人収容者を引き取り、その後、中国への強制送還を回避させるために賄賂が要求された可能性があるという点です。また、司法手続きに関わる複数の機関が関与しているとの主張もありました。
これに対し、入国管理局捜査部のパノップ・ウォラタナチャクン少将は、2026年1月12日付で事実関係の調査を指示したと説明しています。特に、国外退去を待つ中国人収容者が、入国管理局以外の警察機関の捜査官によって、裁判所発行の逮捕状に基づき身柄を引き取られたケースを重点的に確認したとしています。
調査の結果、2021年から2025年にかけて、国外退去待ちの中国人収容者131人が、裁判所の逮捕状に基づき、各警察機関の捜査官に引き渡され、刑事手続きのために拘束されていたことが確認されました。このうち、2025年だけでも8人が警察署の捜査官によって引き取られていたということです。これらの外国人は、刑事訴訟法に基づき、身柄を引き取った捜査官の管理下に置かれることになります。
入国管理局は、刑事裁判が終了し、判決が確定して刑の執行が完了した後には、担当捜査官が当該外国人を外国人収容施設に戻し、国外退去手続きを進める義務があると説明しています。
また、収容者の引き渡しについては、入国管理局捜査部第3課がすべての案件を確認しており、いずれもバンコク首都警察やその他の警察機関からの正式な要請書と、本人確認が可能な裁判所発行の逮捕状が添付されていたとしています。これらの書類がそろっている場合、入国管理局には法的に捜査官へ身柄を引き渡す義務があり、これを拒否した場合、裁判所命令への違反や職務怠慢として処罰される可能性があると説明しました。
さらに、アチャリヤー氏が名指しした中国人2人についても調査結果が公表されています。そのうち1人は、フアマーク警察署から身柄が返還された後、2025年1月21日に国外退去処分が執行されました。その後、中国大使館から同年1月30日付で、入国管理局の対応および本国への送還について感謝の意を示す書簡が送付されたということです。
入国管理局は、バンコク首都警察およびその他の警察機関に対し、事件が終結した後は速やかに外国人収容施設へ収容者を戻すよう正式に通知しています。正当な理由なく返還されない場合には、関係者に対する法的措置や懲戒処分を検討するとしています。
なお、バンコク首都警察では、関係する捜査官について2025年半ばから内部調査委員会を設置しており、入国管理局は必要な情報をすでに提供しています。入国管理局は、自局の職員に不正行為が確認された場合には、法令に基づき厳正に対処する方針を示しています。
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