水上マーケットで観光客への強引な販売、当局が販売業者に罰金処分

ラチャブリー県広報事務所（สำนักงานประชาสัมพันธ์จังหวัดราชบุรี）は2025年11月11日、同県ダムヌーンサドゥアック水上マーケットで観光客に対して高額な価格で商品を販売した店舗に対し、関係当局が警告および罰金処分を行ったと発表しました。

この問題は、韓国の人気旅行系YouTuberが投稿した動画が発端となりました。動画内で、衣類を販売する店主が観光客に対して相場を大きく上回る価格で販売していたことが判明し、SNS上で「高すぎるのではないか」と批判が拡散。多くの利用者から調査を求める声が上がりました。

観光地としてのイメージを守るため、11月11日にはラチャブリー県の複数の関係機関が現地を訪問。参加したのは観光・スポーツ局、商務局、広報事務所、ダムヌーンサドゥアック郡事務所、観光警察、そして地元警察です。これらの機関が連携し、店舗運営者に対して法令遵守と観光客への適切な対応を指導しました。

問題となった店舗は、水路沿いで衣類や土産品を販売しており、動画に登場した本人とその娘が立ち会って事実を認め、「10月初旬ごろの出来事で、当日は有名なYouTuberと気づいていた。値札を表示していなかったことを認め、今後は法律を守って営業し、できることなら購入者に返金したい」と述べたといいます。

商務局職員は、価格表示を行っていなかった点に対して警告および罰金を科しました。タイの商業法では、値札の掲示が不明確な場合は最大1万バーツの罰金が科され、また「不当に高額な価格での販売」については懲役7年および14万バーツの罰金の対象となると説明しています。この2件目については、販売者に追加の書類提出と事情説明を求め、適正な判断を行うとしています。

さらに、当局はすべての店舗に対して明確な価格表示と適正な販売を徹底するよう指導し、今後同様の問題があれば厳正に法的措置を取ると警告しました。