バンコク首都圏で児童買春組織を摘発 11人逮捕、モデリング事務所装う

タイ警察の人身売買対策部門は2025年11月3日、バンコク首都圏で女子高生に売春を斡旋したとして、男女11人を逮捕したと発表しました。この組織は、モデリング事務所を装って少女たちを集めていたとみられています。各報道が伝えています。

警察の発表によると、逮捕された11人（多くは女性）は、PRスタッフや商品プレゼンターなどのアルバイトをオンラインで募集する架空のモデリング事務所を運営していました。

組織は、応募してきたバンコク首都圏の高校に通う16歳から17歳の少女たちを説得し、顧客に性的サービスを提供するよう斡旋。この捜査で、警察は9人の女子生徒を保護し、人身売買の被害者として認定しました。

犯行にはプライベートのLINEチャットグループが使われていました。捜査員がこのグループにアクセスしたところ、参加には1,500バーツから20,000バーツ（約7千円～9万円）の入会金が必要でした。

グループ内では、女子生徒の名前、体型、通っている学校名、制服姿の写真などの詳細な個人情報が共有されていたとのことです。

性的サービスは1回につき20,000から30,000バーツ（約9万円～13万5千円）で提供され、少女たちにはそのうち約10,000バーツ（約4万5千円）が支払われていました。

逮捕された容疑者のうち、中心的役割だったとされる49歳の男と28歳の女は容疑を認めています。19歳から42歳の他の女の容疑者らは、斡旋行為は認めたものの、少女たちの正確な年齢は知らなかったと供述している模様です。