タイ上空に大きな火球、爆発音と揺れも観測

2025年10月26日午前0時30分ごろ、タイ中部の広い地域で「青白い光を放つ火球」が観測されました。
バンコクをはじめ、アユタヤ県など複数の県で「強い閃光の後に爆発音が響いた」「地面が振動した」との報告が相次ぎ、SNS上では車載カメラで撮影された映像も拡散しています。映像には、青白い発光体がゆっくりと移動し、光が一瞬強くなったのちに消える様子が映っていました。

タイ天文学会（Thai Astronomical Society）は同日未明、公式Facebookで「午前0時30分ごろ、大きな火球が空で爆発し、振動を伴った現象が確認された」と発表。また、「この火球は現在観測中のレモン彗星（Comet Lemmon）とは関係がない。彗星は地球から約9,000万キロメートル離れている」と説明しました。

火球の正体については、現時点で詳細な分析結果は出ていませんが、大気圏に突入した隕石の一部である可能性も指摘されています。天文学会は、目撃者に対して映像や目撃位置などの情報提供を呼びかけています。