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タイのSNS上で、宅配ライダー(フード宅配アプリの配達員)に対する扱いをめぐる議論が沸騰しています。きっかけは、ある女性が高級カフェで飲み物を待つ宅配ライダーを撮影し、「スターバックス並みに1杯200バーツもする店で、なぜライダーを客席に座らせるの?」と投稿したことでした。投稿には「ここは“お客様ゾーン”」という文言も添えられ、瞬く間に拡散しました。
これに対し、「もしその人があなたの膝に座ってるわけじゃないのに、何の問題があるの?」という反論が共感を呼び、SNSではハッシュタグ #ไรเดอร์ก็ลูกค้า(=ライダーもお客) が拡散。多くのユーザーが「宅配ライダーも注文者の代理であり、立派な客だ」と擁護しました。
しかし一方で、「高級店には空間の雰囲気という価値もある」「ライダー側にも身だしなみや振る舞いへの配慮が必要」とする意見も少なくありません。Mgr Onlineでは、「配達用のジャケットやフードを脱ぐなど、客として違和感を与えない努力も必要」とのコメントが紹介され、別の投稿者は「店内の香りや清潔感を損なわない意識も大事」と述べています。
複数メディアは、今回の論争を「単なるSNS上の炎上ではなく、タイ社会における階級意識とマナー観の衝突」と分析。裕福さを誇示するような投稿者の態度が批判された一方で、「どんな空間でも互いに気を使う心が必要」とする中庸的な意見が増えています。
SNS上では現在も議論が続いており、「真に上品な社会とは、他人を見下さないことと同時に、場の空気を読む品格でもある」という声も共感を集めています。
มาอีกแล้วคือถ้าเค้าไม่ได้ไปนั่งตักคุณจะมีปัญหาอะไร แล้วมันร้านหรูกี่โมง pic.twitter.com/5Z3BLWreEY
— o (@oohs00) October 12, 2025
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