バンコク中心部で高級腕時計の偽造拠点を摘発、800本超を押収

タイ警察中央捜査局（CIB）は2025年10月3日、バンコク中心部で高級ブランド腕時計の偽造品を輸出していた拠点を摘発し、809本を押収したと発表しました。被害総額は5,000万バーツを超えるとみられています。

CIB経済犯罪対策課が主導して行った捜索は、バンコク都サムパンタウォン区の商業ビル内にある3か所の販売拠点を対象に実施されました。押収された腕時計は、TAG Heuer、Rolex、Patek Philippe、Omega、Louis Vuitton、Cartier、Gucciなど、複数の高級ブランドの商標を不正に使用した偽造品で、「トップグレード」と称してオンライン上で高値で販売されていたということです。国外への輸出も行われていたとみられています。

現場では45歳、48歳、53歳の3人を発見し、偽造品とともに身柄を確保しました。店内からは合計809本の腕時計が押収され、内訳は1店舗目で647本、2店舗目で130本、3店舗目で32本でした。警察はその場で容疑内容と権利を告げ、関係者を連行。証拠品とともに経済犯罪対策課へ移送し、関係法令に基づいて捜査を進めています。

今回の摘発は、CIBの指揮のもと、知的財産権保護団体およびブランド権利者の協力を得て行われたもので、今後も偽造品の取り締まりを強化する方針です。