「コネで母を優先診察」女性のSNS投稿が炎上、心停止患者より先に治療

タイの病院で、救急外来（ER）の診察順を「コネ」で飛ばしたとするSNS投稿が拡散し、2025年10月2日より激しい議論を呼んでいます。

発端は、ある女性がFacebookに投稿した内容です。投稿によると、女性は朝に容体が悪化した母親を病院へ連れて行きました。救急外来の前で看護師から「心停止状態の重症患者を治療中なので待ってほしい」と伝えられたものの、その後、治療室のドアを開けた際に知り合いのスタッフを見つけ、その“つながり”を利用して母親を優先的に治療してもらったと明かしています。投稿の末尾では「母は無事に治療を受け、現在は安全です」と述べ、医師と看護師への感謝の言葉を添えていました。

この投稿はすぐに削除されましたが、医療関連の話題を扱う人気Facebookページ「Dr. Dark」（フォロワー13万人以上）が取り上げたことで急速に拡散。コメント欄には「本当に順番を飛ばしたのか」「もし事実なら調査が必要だ」といった声が相次ぎ、医療の公平性をめぐって大きな議論に発展しました。

さらに、一部のSNSユーザーからは「投稿に登場する心停止患者は自分の親族であり、その後亡くなった」という主張も寄せられ、問題は一層注目を集めました。投稿者はその後、母親が安全な状態になったことを報告しつつ、軽率な行動と発言だったと謝罪しています。

現時点では、実際に診察の順番飛ばしが行われたかどうか、また心停止患者の死亡との関連については確認されておらず、病院や当局からの正式な発表も出ていません。