タイでは2024年に約5千人が自殺

タイ保健省 精神保健局によると、2024年の自殺による死者は5,126人で、人口10万人あたり7.89人に相当しました。タイでは毎時間4人が自ら命を絶とうとしていると、2025年9月8日にNBT Connectが伝えています。

年齢層別では、20～59歳の働き盛り世代が3,635人と最多で、次いで高齢者が1,345人、15～19歳の若者が122人、5～14歳の子どもが24人でした。また、15～19歳の若者層は自殺未遂率が人口10万人あたり136.4人と最も高いことが確認されています。

精神保健局は対策として、心の健康ホットライン「1323」を15回線から60回線に拡充し、24時間体制で全国対応を開始しました。さらに、AIによるうつ症状のスクリーニングが可能な「DMIND」アプリを導入し、政府の「モープロム」システムと連携して支援に結び付けています。同アプリはすでに50万件以上利用されています。

加えて、保健当局は「Hope Task Force」と呼ばれる特別チームを設置し、医療従事者や警察、メディアなどが協力してリスクの高い人への早期対応を進めています。