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タイ保健省疾病管理局は2025年9月4日、サル痘(Mpox)の国内感染状況について最新の発表を行い、2025年は新規患者数が前年同期より減少していると明らかにしました。患者の多くは男性で、国外からの渡航歴を持つケースが多いとされています。疾病管理局は「大半の患者は軽症で回復可能」と強調し、過度に不安を抱かず自己防衛を徹底するよう呼びかけています。
8月17日から23日には新たに5人の患者が確認され、チョンブリー県で3人、バンコクとコンケーンでそれぞれ1人でした。2025年の累計は61人で、死者は報告されていません。2022年の流行開始以降では累計933人が感染し、13人が死亡しています。死亡例や重症例の多くはHIV感染者で、抗ウイルス薬を服用していなかった人が目立つとされています。
患者の症状に応じた治療が行われており、軽症例は自宅隔離(約21日)や対症療法が中心です。重症化の恐れがある場合や合併症のリスクが高い患者には、抗ウイルス薬「テコビリマット(Tecovirimat)」が使用されます。
疾病管理局は以下の予防策を示しています。
・発疹や膿疱のある人との密接な接触を避けること
・性的接触の際にはコンドームを使用すること
・他人と物品を共有しないこと
・手洗いを徹底し、人混みではマスクを着用すること
・発熱や皮膚の発疹が出た場合は速やかに医療機関を受診すること
特に感染経路の多くが性的接触に関連していることから、疾病管理局はHIV感染者を含むリスクの高い層への啓発を強化しています。
疾病管理局は「タイには十分な監視と治療体制が整っている」とし、国民に対して冷静な対応を求めながら、自己防衛の継続を呼びかけています。
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