東芝とナチュラニクス、バンコクで電動バイクタクシー向けバッテリーサブスクを拡大　有償実証実験へ

東芝と島根大学発のスタートアップ・ナチュラニクスは、タイ・バンコクで実施してきた電動バイクタクシー向けのバッテリーサブスクリプションサービスについて、実証実験の規模を拡大し、有償で提供すると発表しました。新たな実証は2025年12月から2026年3月まで行われます。

両社は2024年9月から2025年3月まで、バンコクで無償の実証実験を行い、東芝のリチウムイオン電池「SCiB™」を搭載したバッテリーパックをドライバーが自由に交換できる仕組みを検証しました。その結果、高温環境でも長寿命性能が維持できることを確認し、利用者アンケートなどから実用性を検証しました。

今回の有償実証では、最大100台の電動バイクタクシーに対応し、充電ステーションも1カ所から5カ所に増やします。利用者の価格受容性の調査やバッテリーの劣化分析、急速充電技術の評価などを進め、量産化や事業化に向けた課題を洗い出すとしています。

東芝とナチュラニクスは、製品を「売り切り」ではなく、長寿命の電池をサブスクリプション型で提供することで、循環型の持続可能なビジネスモデルを目指しています。両社は2026年度中の本格展開を視野に入れ、フォークリフトなど産業機械への応用も検討しています。

株式会社東芝 プレスリリース（2025年8月21日）