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【注意喚起】チクングニア熱、タイ5県で感染確認

2025年8月4日 配信

タイ政府は2025年8月4日、雨季の影響による蚊の繁殖拡大を受けて、「チクングニア熱(Chikungunya)」の感染が複数地域で確認されていることから、国民に注意を呼びかけました。



首相府の副報道官によると、連日の降雨により水たまりや湿気が各地に広がり、感染症を媒介するネッタイシマカの繁殖が活発化。その結果、チェンマイ、ブンカーン、ルーイ、ノンカーイ、ラムプーンの5県でチクングニア熱の感染が報告されています。

チクングニア熱は、すべての年齢層で感染の可能性があるウイルス性疾患ですが、特に屋外で活動する子どもや若年層に多く見られる傾向があります。ウイルスは、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)やネッタイシマカ(Aedes aegypti)を通じて感染し、都市部・農村部問わず広く分布。日中に活動が活発なこれらの蚊に刺されることで感染するリスクが高まります。

また、妊婦が感染した場合、胎児への感染リスクもあるとされており、特に注意が必要です。感染後は3〜7日の潜伏期間を経て、高熱、関節の痛みや腫れ、筋肉痛、頭痛、吐き気、結膜炎、発疹といった症状が出現。多くは1週間以内に回復しますが、関節痛などの症状が数ヶ月〜数年にわたり持続するケースも報告されています。

現在、チクングニア熱に対するワクチンや特効薬はなく、対症療法が中心です。解熱剤や鎮痛剤の使用、十分な休養、水分補給のほか、感染拡大を防ぐために蚊に刺されない対策も重要とされています。

政府は予防対策として、以下を呼びかけています。

・家屋周辺の水たまり除去と容器の清掃
・ゴミの放置を避け、蚊の発生源を断つ
・長袖の着用や虫除けスプレーの使用
・高熱や体の痛みなどの症状が出た場合は速やかに医療機関を受診

とくに妊娠中の方や基礎疾患を抱える方は、流行地域への渡航を控えるよう勧告されています。

 

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