THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト

タイ政府、高齢者介護施設1,203か所を全国点検へ~監禁・暴行の訴え受け2か月以内に

2026年10月12日 配信

タイ政府は2026年10月11日、全国にある高齢者や要介護者向けの介護施設1,203か所を対象に、2か月以内に点検を実施する方針を明らかにしました。カンチャナブリ県の施設で利用者への監禁や暴行の訴えがあったことを受けたもので、施設の安全性やサービス内容などを調べます。タイ保健省・保健サービス支援局などが発表しました。



カンチャナブリ県の施設で多数の違反を確認

今回の全国点検のきっかけとなったのは、カンチャナブリ県タームアン郡の高齢者介護施設で発覚した問題です。

施設の利用者が監禁や暴行を受けたと訴えたことから、保健サービス支援局が10月6日に現地調査を実施しました。

その結果、外側から施錠できる鉄格子付きの部屋や、利用者を閉じ込められる構造に改造されたベッド、有刺鉄線などが確認されました。

また、許可されたベッド数は50床でしたが、実際には129床が設置されていました。施設の使用面積も許可された1,600平方メートルを大幅に上回る4,641平方メートルに拡大されていたといいます。

このほか、衛生管理や安全設備の不備、許可された業務範囲を超える精神疾患患者の受け入れなども確認されました。

保健サービス支援局は10月8日、施設の営業許可を取り消したと発表しています。なお、監禁や暴行については利用者からの訴えであり、施設の運営上の違反とは区別されています。

全国1,203か所を2か月以内に点検

タイ保健省によると、国内で正式に登録されている高齢者や要介護者向けの介護施設は1,203か所あります。

パッタナー・プロムパット保健相は、保健サービス支援局の全国12か所の地域センターと各県の保健当局に対し、すべての施設を2か月以内に点検するよう指示しました。

重点的に確認するのは、施設の環境、安全対策、サービスの3分野です。

施設の清潔さや高齢者に適した設備、緊急時の安全対策、介護職員の配置、許可された範囲内でサービスが提供されているかなどを調べます。

保健サービス支援局は、高齢者介護施設は医療機関ではなく、専門的な治療が必要な患者を許可なく受け入れることはできないと強調しています。

ノンタブリ県でも無許可施設が発覚

全国的な監督強化が進むなか、ノンタブリ県でも施設の運営上の問題が確認されました。

保健サービス支援局は10月9日、ノンタブリ県ムアン郡の介護施設を調査した結果、許可された9床に対して14床が設置されていたと発表しました。

さらに周辺を調査したところ、無許可で運営されていた同様の施設2か所も発見。精神疾患のある患者も受け入れられていたといいます。

当局は関係者への法的措置を進めるとともに、入居者の家族への連絡や、必要に応じた適切な施設への移送を進める方針です。

無許可営業には禁錮刑や罰金も

タイの「健康関連事業施設法」に基づき、無許可で介護施設を営業した場合、最大6か月の禁錮刑または最大5万バーツの罰金、あるいはその両方が科される可能性があります。

また、施設が法律で定められた基準を満たしていない場合には、営業許可の停止や取り消しなどの処分も行われます。

保健サービス支援局は、高齢者介護施設を利用する際には営業許可の有無を確認するよう呼びかけています。また、無許可営業や安全性に問題のある施設を見つけた場合には、地域の保健サービス支援センターなどに通報することができます。

※出典:
タイ保健省・保健サービス支援局
保健サービス支援局(2026年10月8日)
保健サービス支援局(2026年10月7日)
保健サービス支援局(2026年10月9日)