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タイ西部カンチャナブリ県で2026年9月30日、20歳と21歳の日本人男子大学生2人が保護されました。2人はタイを経由してミャンマー側のパヤトンズーにある特殊詐欺拠点へ連れて行かれ、日本人を狙った電話詐欺に従事させられていたとみられています。タイ警察が10月2日に明らかにし、タイメディアや日本メディアが相次いで報じました。
タイ警察のタッチャイ・ピタニラブット(ธัชชัย ปิตะนีละบุตร)副警察長官によると、2人はいずれも日本人の大学生で、日本人の仲介者から「休暇中にできる高収入のアルバイトがタイにある」などと誘われたと説明しています。
ところがタイに到着した後、カンチャナブリ県サンクラブリ郡と国境を接するミャンマーの町パヤトンズー(Payathonzu)へ連れて行かれたとされています。
そこで中国人が率いる詐欺グループの管理下に置かれ、日本にいる人を対象に電話をかけて金銭をだまし取る、いわゆる「かけ子」の仕事を強要されたということです。
タイ警察によると、2人は仕事を拒否すれば自身が暴行されるだけでなく、「日本にいる家族にも危害を加える」と脅され、詐欺行為に従わざるを得ない状況に置かれていたと説明しています。
パヤトンズーの拠点で働かされた期間は約20日間だったとされています。
その後、2人は詐欺グループの中国人責任者から携帯電話を借りる機会を作り、密かに日本の家族へ連絡。家族側から日本の関係機関に救助を求めたことで、ミャンマーとタイの日本大使館やタイ当局との調整につながり、タイ側で保護されました。
日本の報道によると、2人がカンチャナブリ県で保護されたのは9月30日です。
10月2日にはカンチャナブリ県警本部で、タッチャイ副警察長官、カンチャナブリ県警、駐タイ日本国大使館の関係者、タイ軍のラートヤー特別任務部隊・スラシー部隊などが2人への対応に当たりました。
ただし、2人が人身取引の被害者に該当するかについては、正式なスクリーニングが行われています。
タイ警察は、被害者であることが確認された場合、日本側と調整して帰国手続きを進め、日本人の仲介者についても捜査につなげる方針としています。
さらに2人は、パヤトンズーの詐欺組織には自分たち以外にも日本人がいると話しているということです。
日本の報道では、タイ警察関係者の話として、少なくとも数十人の日本人が人身取引などによってミャンマー側の特殊詐欺拠点にいる可能性があると伝えられています。
タイ当局はこの情報を日本側にも提供し、事実関係の確認や、ほかの日本人の救出につながる情報がないか調査を進めています。
タッチャイ副警察長官はその後、2人がタイからミャンマーへ渡ったと説明しているルートを現地確認しました。
場所はカンチャナブリ県サンクラブリ郡ノーンルー地区、タイ・ミャンマー国境の「スリー・パゴダ・パス(ด่านเจดีย์สามองค์)」周辺で、バン・プラチェディーサームオンの集会所裏手やソイ・パーニット7付近が挙げられています。
タイ警察は、サンクラブリ警察などに対し、国境地帯を訪れる外国人の監視と警戒を強化し、同様のケースを防ぐよう指示しました。
パヤトンズーは、カンチャナブリ県サンクラブリ郡のスリー・パゴダ・パスから国境を越えたミャンマー側にある町です。
ミャンマー東部では中国系犯罪組織などによる特殊詐欺拠点が問題となっており、ミャワディやシュエコッコなどへの取り締まりが強化された後、犯罪組織の一部がパヤトンズーなど別の地域へ拠点を移しているとの指摘が以前から出ていました。
今回保護された日本人2人については、詐欺行為への関与の経緯や人身取引の被害者であるかどうかを含め、タイ当局が引き続き詳しく調べています。
※出典
ข่าวสด|ช่วย 2หนุ่มนศ.ญี่ปุ่น ถูกหลอกส่งไปให้แก๊งสแกมเมอร์ชาวจีนที่พญาตองซู ทำคอลเซ็นเตอร์โทรดูดเงินคนประเทศตัวเอง
TBS NEWS DIG|ミャンマー国境の特殊詐欺拠点に日本人数十人か…隣国タイの警察が日本人2人を保護
Thai PBS|คุมเข้มชายแดน พบ “กาสิโน” ฝั่งพญาตองซูยังเปิด หลังไทยตัดไฟ
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