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タイでビザをめぐる問題から逮捕され、16か月にわたって服役した英国人男性が、バンコクの刑務所や入管施設で経験した過酷な収容環境について語りました。英国メディア「UNILAD」が2026年8月26日に伝えました。男性をめぐっては、2026年6月にも英国メディアが逮捕から服役に至る経緯や刑務所内での体験を詳しく報じています。
報道によると英国人のオリバー・ハーディーさんは2023年、ムエタイを学ぶためタイを訪れました。
本人がこれまでに語ったところによると、長期滞在を希望して教育ビザを取得しようとした際、正規の業者から提示された5万バーツより安い4万バーツで手続きできるという人物に依頼しました。
しかし、その手続きは正規のものではなく、本人が問題に気付いた時にはすでにオーバーステイの状態になっていたといいます。
その後、パタヤのビザ業者にも相談。タイ南部からマレーシアへ移動し、クアラルンプールからバンコクへ戻る方法で新たな滞在許可を得たと本人は説明しています。
ところが2024年2月、バリ島からバンコクへ戻った際、入国審査でパスポートに押された2つのスタンプが入管のシステムに記録されていないことが発覚しました。
2026年6月の英国メディアの報道によると、ハーディーさんは2024年、オーバーステイや正規の入国審査を経ない出国、出入国スタンプや公印・公文書の偽造、偽造されたスタンプや文書の使用などをめぐり有罪となりました。
本人は、偽造されたスタンプについて自分で作成したものではなく、業者によるものだったと主張しています。
裁判では当初2年8か月の刑が言い渡され、罪を認めたことで1年4か月に減刑されたと報じられています。
UNILADが8月26日に伝えたのは、こうした経緯で収容されたハーディーさんが経験した刑務所生活です。
本人によると、入管の収容施設では約120人が一つの部屋で生活することもあり、隣の収容者と密着するほど狭い場所で寝ていました。
設備も十分ではなく、窓がない場所や扇風機が1台しかない環境で過ごしたほか、強い雨が降ると建物内に雨水が入ってくることもあったといいます。
水道設備が約1週間使えなくなった際には、一部の収容者が袋をトイレ代わりに使用。体を洗う機会も3日に1度程度だったと振り返っています。
ハーディーさんは、こうした収容環境を「非人道的だった」と表現しています。
ハーディーさんは入管施設での収容を経て、バンコク特別刑務所(Bangkok Remand Prison)へ移されました。
過去のインタビューでは、22人ほどが同じ房で生活し、コンクリートの床で寝ていたと説明。受刑者同士の暴力や自傷行為などを目撃したほか、自身も受刑者グループとのトラブルで脚を刺されたと主張しています。
約1年後にはトンブリ刑務所へ移され、その後約4か月を過ごして釈放されたということです。
釈放後、ハーディーさんは自身の経験をSNSやインタビュー、ポッドキャストなどで語っています。
今回のUNILADの報道でも、タイで滞在資格に問題が生じた場合、非公式な仲介業者に解決を任せるのではなく、入国管理当局へ直接相談するよう旅行者に呼びかけています。
本人は、オーバーステイによって罰金や国外退去、入国禁止などの措置を受ける可能性があったとしても、非公式な方法で問題を解決しようとしたことが結果的にさらに深刻な事態につながったと振り返っています。
※出典
UNILAD「Man sent to Thai prison over passport issue describes ‘inhumane’ conditions inside jail」
UNILAD「Man who survived over a year in Thai prison issues visa warning to tourists wanting to visit the country」
The Sun「I was shanked with plastic screwdriver by mafia & watched inmates headbutt walls in Thai jail」
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