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タイ・バンコクの刑事裁判所は2026年8月25日、シアン化物を使った連続殺人事件で起訴されているサラーラット・ランシウターポーン被告、通称「アム・シアンナイ」に対し、女性1人を殺害した罪などで死刑判決を言い渡しました。一連の事件で起訴された15件のうち、今回が7件目の判決となります。タイ紙Matichonが伝えました。
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今回の事件の被害者は、ダーリニーさん、愛称ファー」です。
検察は、サラーラット被告がダーリニーさんを計画的に殺害し、別の犯罪によって得た利益を確保したり、犯罪を隠したりする目的があったとして起訴していました。また、人が口にする食品や飲料などに毒物を混入し、死亡させた罪にも問われました。
裁判所は証拠を検討した結果、被告による犯行と認定し、死刑を言い渡しました。
報道によると、ダーリニーさんは被告が参加していた民間の積立・融資グループ「แชร์(シェア)」を通じて被告に金を貸しており、約6万バーツの債権がありました。裁判所は、借金を帳消しにすることなどが犯行の動機だったと判断しました。
「アム・シアンナイ」をめぐっては、周辺で複数の知人らが相次いで死亡したことから捜査が拡大。検察はそれぞれの死亡事件を個別に起訴しており、今回の判決は15事件のうち7件目となりました。
タイでは現在も法律上、死刑制度が存続しています。アムネスティ・インターナショナルもタイを、死刑を法律上維持している「存置国」に分類しています。
ただし、「裁判所が死刑判決を言い渡すこと」と「実際に死刑が執行されること」は別です。
タイでは現在も死刑判決そのものは珍しくありません。アムネスティ・インターナショナルの2025年版統計によると、タイでは2025年だけで119件の新たな死刑判決が確認され、同年末時点で429人が死刑判決を受けた状態にありました。このうち313人は薬物犯罪によるもので、52人の女性が含まれています。
一方、2025年にタイで実際に執行された死刑は0件でした。
タイで最後に実際の死刑が執行されたのは2018年6月18日です。
当時26歳だった男性死刑囚が、南部トラン県で17歳の少年を刃物で多数回刺して殺害し、財布や携帯電話を奪った強盗殺人事件で死刑が確定し、薬物注射によって刑が執行されました。
これはタイでは2009年以来、約9年ぶりの死刑執行でした。タイでは2003年に死刑の執行方法を銃殺から薬物注射へ変更しており、2018年の執行以降、2026年8月現在まで新たな死刑執行は確認されていません。Thai PBSも2026年8月の記事で、2018年以降は死刑執行が行われていないとしています。
つまりタイでは、死刑制度そのものは現在も存続し、裁判所による死刑判決も毎年出ていますが、実際の執行は長期間行われていない状態です。
今回のサラーラット被告への判決についても、一審で死刑判決が言い渡された段階であり、今後の控訴・上告などによって判断が変わる可能性があります。「死刑判決」と「死刑確定」、さらに「死刑執行」はそれぞれ異なります。
※出典:Matichon「ศาลพิพากษาประหารชีวิต แอม ไซยาไนด์ คดีที่ 7 วางยาฆ่า ฟ้า ดาริณี ล้างหนี้วงแชร์」
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