テスラ・タイランド、並行輸入車の整備を停止～不満の声が続出

テスラ・タイランドが、正規販売網を通さずに輸入された「並行輸入車（グレーマーケット車）」の整備や修理の受付を停止したことが明らかになり、並行輸入車オーナーから抗議や不満の声が広がっています。バンコクポストが伝えています。

今回の方針は、ワイパーやエアフィルターといった消耗部品の交換から、テスラ認定ボディショップ（TAB）を通じた保険修理に至るまで、すべてのサービスを対象にしています。

9月18日には、フォロワー190万人以上を抱えるタイのIT系Facebookページ「iMoD」がテスラ・タイランドに説明を求める投稿を公開。これに対し同社は「現時点では並行輸入車の整備や修理を受け付けることはできない。今後方針に変更があれば公式チャネルで通知する」との回答を示しました。

これまでテスラ・タイランドは、並行輸入車オーナーを対象としたキャンペーンを実施するなど、一定の支援を行ってきた経緯があり、今回の方針転換は大きな落胆を招いています。実際に、サービス予約を入れていた並行輸入車オーナーが突然キャンセルの連絡を受けた事例も報告されています。

テスラ・タイランドは、今後この方針を見直すかどうかについて正式な声明を出しておらず、利用者の間では「世界的な戦略の一環ではないか」との憶測も広がっています。