14歳少年に保護者同意なしで刺青、父親がタイ警察に被害報告

タイ東部チョンブリー県サタヒープ郡で、14歳の少年が保護者の許可を得ずに刺青を入れられたとして、父親が警察に訴え出ました。

事件は8月7日、父親と少年が弁護士とともにプルタルアン警察署を訪れ、同郡内キロメートル10付近にある刺青店について捜査を求めたものです。少年は上半身全体に刺青を施されており、父親によれば、店側は年齢確認や保護者の同意を一切取らなかったといいます。

初期捜査では、この店が20歳未満の複数の若者に対しても同様に年齢確認や同意取得を行わず、刺青を提供していた疑いがあることが判明しました。こうした行為は、健康に危害を及ぼすおそれのある営業や児童の権利侵害にあたる可能性があり、タイの公衆衛生法でも18歳未満が刺青を入れる場合は保護者の同意が必要と定められています。

父親は「息子はまだ判断力が十分でなく、将来への影響を理解していない。刺青があることで、公務員など外見条件のある職業に就けなくなる可能性がある」と懸念を表明。弁護士は、店が適法な営業許可を持つかどうかを警察に確認するよう求め、違法行為があれば厳正に対処するよう要請しました。