タイ海域に侵入のベトナム漁船2隻を拿捕、乗員15人を逮捕

タイ警察中央捜査局（CIB）傘下の水上警察本部は2025年5月5日、タイ深南部ナラティワート県沖のタイ領海内で違法に操業していたベトナム漁船2隻を発見し、拿捕するとともに、乗員15人を逮捕したと発表しました。

摘発が行われたのは、ムアン郡バンナーク沖の海域で、バンナラ川河口から東に約21海里離れた場所です。水上警察は、国籍不明の漁船が違法操業を行っているとの通報を受け、警備艇「パトゥムワン2号（817）」を出動させ、海上パトロールを実施しました。現場では2隻の漁船を確認し、ただちに乗船して検査を行いました。

乗員は全員がベトナム国籍で、タイ語を話すことができず、身分証明書などの書類も所持していませんでした。また、船舶はいずれもタイ国内での漁業許可を取得しておらず、国籍の登録も確認されませんでした。

当局は、漁船2隻および積載されていた魚類やナマコ類などの海産物を押収し、乗員15人を不法入国、不法滞在、無許可操業、国籍不明船舶の使用など複数の容疑で逮捕しました。乗員はムアンナラティワート警察署へ移送され、今後は国内法に基づいて処理される予定です。