サンフランシスコ・アジア美術館、２つの「まぐさ石」をタイに返還

サンフランシスコ・アジア美術館に展示されている、タイから違法に運び出されたクメール王朝時代のまぐさ石（リンテル）2点が、2021年3月にもタイに返還されます。

2つのまぐさ石のうち1つはサケオ県のプラサートカオローンに、1つはブリラム県のプラサートノーンホンにあったもの。2つのまぐさ石は1960年代後半にタイから持ち出され、元IOC会長アベリー・ブランデージ氏が所有した後に、サンフランシスコ・アジア美術館に寄贈されたとのこと。

タイと米国の当局は、数年前からまぐさ石の返還について協議。タイ外務省が文化省美術部と協力して、2つのまぐさ石の出所がタイである証拠書類を提出し、タイが出所であることが証明されたことで、タイに返還されることが決議されたとのことです。