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第242回 “信頼”というものに対する日本人とタイ人の捉え方の違い(前編) -U-15 Phra Intra Jr. Cup-

2015年5月25日 配信

2015年5月30日掲載

「夢追い人」のタイサッカー珍道中

“信頼”という言葉は、ここタイではほぼ100%通用しない。「2割は疑ってかからなければいけない」…日本人からするとなんとも悲しい実態なのであるが、ここは外国である。
昨年タイ人スタッフが「こんな大会がある」とチラシを持って来てくれた。少しバンコクからは遠い場所での大会だったのであるが、兎に角勝ち負けに拘る試合を経験することは選手達にとって良いことと思いエントリーするように指示した。
このタイ人スタッフとは俺が前所属スクール時代から一緒に働いている。タイ語に不自由している俺をサポートしてくれていたことや、子供が好きという姿勢を評価していて少しずつ最近は仕事を任せるようになっていた。
普段このような大会時はFBだったりメールだったりで詳細が送られてくるのであるが、今回は全く送られてこなかった。「タイローカルの大会だからかな…」少し不安になりスタッフに何度も確認をしたのだけれど、「この会場で9人制の試合がこの日にある」ということなので3つのカテゴリーの選手達、バス3台を引き連れて会場へと向かった。
だ~れもいない…グランドに管理人らしき人に聞いたら「そちらのチームのタイ人スタッフから昨日電話を受けたよ。今日は大会説明会&登録締切日、ちゃんと説明したんだけど…」とのこと。この日はタイ人スタッフに全く電話が繋がらず…急遽近くの空いている会場を抑えての練習へと切替える事でみんなには納得して貰った。この時点で気付くべきだったのかな、100%信頼出来ないとね。
後日抽選日がありしっかりと再エントリーを行い、試合日程も決定した。12チーム4グループに分かれての予選リーグ、2位までに入ると翌週に準々決勝が行われるというものであった。
チラシには確かに9人制と書いてあったんだけど、そのタイ人スタッフは「7人制サッカーだよ」と言い始めた。「ちゃんとチェックしておいてよ」とやり取りをしていたんだけど「7人制だ」と言い張る。この日大会が行われた当日は他の予定と重なり、更にアユタヤ方面への1日拘束ということで、7人調度しか集まらなかった。しかも件のタイ人スタッフ、朝からバスにて送迎のモニター(添乗員)をお願いしていたのであるが、前日夜中にFBのメッセージを使い「明日行けなくなりました」と…「駄目だよ、ドタキャンは…」なんてメッセージを送り「どうにかならないか!?」とメッセージや電話でコンタクトを試みたがこの日は音信不通となってしまった。この時点でも気付くべきだったよなぁ。
またまたグランドに到着をして早速驚いた。グランドには…8人いる、9人では無く7人でも無い。急遽無理言って新たな選手を補充してグランドに来てもらうことになった…が、初戦は何と相手が来なかったということで不戦勝となったのである(次回へ続く)。

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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