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タイ警察は2026年9月16日、カンボジアなどからタイへ不法入国し、南部を経由してマレーシアへ向かっていた中国人や台湾人らの移送ネットワークについて、2月から9月までの5事件で計26人を拘束したと明らかにしました。捜査当局は、周辺国で取り締まりが強まる中、オンライン詐欺グループがタイを通過してマレーシアへ活動地域を移そうとしている可能性があるとみています。
拘束されたのはタイ人6人、中国人19人、台湾人1人。車6台と携帯電話150台以上が押収されました。
2月には、バンコクのラートクラバンからハジャイへ中国人8人を運んでいた車2台をチュムポーン県で摘発。中国人のうち1人は、中国でコールセンター詐欺事件に関連して手配されていました。
その後も、中国人や台湾人がカンボジアから正規の国境検問所以外のルートでタイへ入り、チュムポーンやスラタニを南下してマレーシアを目指すケースが相次ぎました。
9月15日に拘束された中国人2人は、これまでカンボジアやミャンマーの詐欺組織で働いていたと説明。所持していた携帯電話からは、詐欺組織の関係者とみられる人物が暴行を受ける映像も見つかったとされています。
東南アジアのオンライン詐欺組織は、これまでミャンマー・ミャワディやカンボジアなどを主要な活動拠点としてきました。
特にミャワディ周辺では、2025年1月に中国人俳優の王星さんがタイから連れ去られ、詐欺拠点へ送られた事件をきっかけに国際的な注目が高まりました。タイと中国はその後、詐欺組織への取り締まりを強化しています。
カンボジアでもポイペトやオースマックなどで詐欺拠点への摘発が進み、タイ警察は、こうした圧力を受けた犯罪組織が活動場所を移している可能性を警戒してきました。
今回確認されたのは、カンボジアやミャンマーに関係する人物がタイへ入り、そのまま南下してマレーシアを目指す動きです。
タイでは、周辺国の詐欺拠点へ向かう外国人や、犯罪組織の関係者が観光客を装って出入国する問題を受け、国境管理や入国審査も強化されています。
2025年には、ビザ免除を利用して短期間に出入国を繰り返す「ビザラン」への審査を厳格化。合理的な理由なく繰り返す場合には、空港や陸路国境で入国を拒否する可能性があると発表しました。
今回の事件では、正規の国境で審査が厳しくなる一方、カンボジアから「自然国境」と呼ばれる非正規ルートを使ってタイへ入り、車などで南部へ移動する手口が確認されています。
警察は、オンライン詐欺組織が実際にマレーシアへ新たな拠点を築いているのか、国際的なネットワークについて引き続き捜査しています。
※出典
Bangkok Post「Scammers ‘moving through Thailand to new base in Malaysia’」
FM91「สกัดเครือข่าย ลักลอบขนชาวจีน-ไต้หวัน เปิดเส้นทางกัมพูชา–ไทย–มาเลเซีย」
タイ国家警察「บิ๊กหวานมอบ สตม.คุมตัว 10 ผู้ต้องหาจีน คอลเซ็นเตอร์ซิงซิงส่งตัวให้ตำรวจจีนดำเนินคดี」
タイ政府広報局「Visa Runs Limited to 2 Under New Thailand Immigration Measures」
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